治療中の爬虫類の保温

こんにちは、肩こりと戦う獣医師の蒲原です。外が暖かくなってきましたね!
神奈川に住んでいた頃は、これくらいの季節になるとよくヤモリを見かけたものです。

昨年11月に千葉県にて行われたNAHA国際セミナー爬虫類編に参加してきました。その中で、貴重なお話をDr.Maderからたくさん聴かせてもらいましたので、一部を紹介しようと思います。

治療中の爬虫類の保温についてです。

爬虫類のケージ立ち上げ時、温度勾配ができるよう保温器具を設置するのが通常です。
その際に留意するポイントが、その爬虫類の種類におけるPOTZと呼ばれる至適温度です。
例えば、フトアゴヒゲトカゲは30〜35℃、ヒョウモントカゲモドキは24〜28℃(夜間は18〜24℃)…といった感じです。大体一番暖かい場所はPOTZの上限やホットスポットとして適切とされる温度にして、その他にPOTZの範囲内でもうすこし温度が低めの部分も作ります。
爬虫類が自分で自由に暖かい場所と少し涼しい場所を移動できるようにするためです。

しかし治療中は上記の設置方法と異なり、温度勾配は作らずに、POTZの上限値でケージ内を均一に保温するとより良いとのことでした。フトアゴヒゲトカゲであれば34〜35℃まで均一に保温してOKということです。
また、かなり弱っている爬虫類においては、ケージ内で暖かい場所から涼しい場所へ自ら逃げることがあります。これはクーリングオフといって、衰弱により命の危険に晒されている爬虫類が死に向かうときに涼しい場所へ移動する行動のことです。状況にはよりますが、そういった場合でもしっかりと保温をするべきだそうです。
判断に迷ってしまう場合は獣医師に相談しましょう。

弱っている爬虫類は、とにかく暖めるのがポイントです。
保温器具に関しては以前にもブログにしているので、よかったら覗いてみて下さい。

この記事を書いた人

獣医師 蒲原(小島)
大学の時に行ったエキゾチックアニマルのイベントがきっかけでヘビが大好きになりました。実際にヘビを飼育することで、犬や猫に加え爬虫類や他エキゾチックアニマルの診療を幅広くしたいという想いがより強くなっていきました。
獣医師としてまだ駆け出しですが、精一杯勉強して多くの患者さんの助けになれるよう頑張ります。

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