うさぎさんのホームケアのお話を聞いてきました

皆さんこんにちは!

あっという間に桜も散り始め、なんだかさみしいですね。
汗ばむくらい暑かったり急に冷え込んだり、体調を崩しやすい季節でもあるので人間も動物も注意して過ごしましょう!

今回のブログはうさぎさんについてのお話になります!

1カ月以上前になってしまいましたが、3月末にコンベンションセンターで行われた日本臨床獣医学フォーラムに参加してきました。
そこでうさぎさんのホームケアや入院管理のお話があり、うさぎさんの気持ちを考えたケアの仕方や病気のお話など、たくさんのためになる情報を聞く事ができました。
その中でも、これはうさぎオーナーさんにぜひお伝えしたい!と思う情報が何点かありましたので、いくつかご紹介したいと思います!

うさぎさんの食生活について。うさぎさんは基本的に「決まった食事」を「一定の量」食べる生き物です。
食べあきる、ということはなく、食べムラがあるというのは異常なサインです。
主食としてペレットと乾牧草を与え、副食として生の野菜や果物を与えます。
乾燥野菜はお腹の調子を崩すコが多いので注意が必要です。
また炭水化物、油脂を多く含むおやつは消化機能を低下させるので、ビスケットやゼリーなどのおやつ類は良くないそうです。

お水について、ボトルタイプの飲水器を使われている方も多いと思いますが、実はこの形はうさぎにとっては飲みにくく、本当はもっと飲みたいのに途中で飲むのをやめてしまう事があるそうです。
ボトルとお皿を併用して置いておくと、1カ月で9割のコがお皿から飲むそうです。
お皿だとひっくり返してしまうコは、ケージに固定できたり、重い物を使うと良いですね!

うさぎさんは怖がりでストレスにも弱いので、私たちも診察をする際は注意して接するようにしています。
突発的な行動をとる事も多いため、怪我などの事故を起こしてしまう可能性もあります。
来院する際は周りが見えないようにタオルなどで目隠しをしたり、出入りする時に足を引っかけない構造のキャリーを使用するようにしましょう。
爪切りなどで定期来院をする事で病院に慣れ、事故を防止する事ができます。
犬猫のようにワクチンなどがないので、爪切りの際に健診を受けておくと安心ですね。

この他に病気に関してもたくさんのためになるお話が聞けて、とっても勉強になりました。
今後も学会やセミナーに積極的に参加して、皆さんにためになるお話をお届けしたいと思います!

トップ画像は肉垂に埋もれて鏡餅のようになってる、ポックルのおてんばアイドルもめんちゃん。
今の所体調を崩す事はほとんどない健康体のもめん、このまま長生きして欲しいなぁと思います。

この記事を書いた人

愛玩動物看護師 沢田
愛玩動物看護師 沢田
知らない環境では動物も飼い主様も不安な気持ちになる事も多いと思います。そんな不安な気持ちに寄り添い、安心して帰ってもらえるような看護を目指しています。飼い主様と動物が幸せに暮らしていくためのベストな方法を、いっしょに考えていきたいと思っています。

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