動物の分類について

こんにちは、看護師の上野です。

やっと春が来た感じがしますね。
季節の変わり目は人も動物も不安定になりやすいかと思います。
体調を崩さないよう、お気を付けください。

今回は、動物の分類についてお話ししようと思います。

動物はまず「脊椎動物」「無脊椎動物」の2種類が存在します。
2つの違いは、読んで字のごとく背骨の有無です。
背骨のある動物が脊椎動物、無い動物が無脊椎動物に分けられます。

更にそこから脊椎動物は5種類に分類され、無脊椎動物は脊椎動物ではない動物の総称です。

 

 

 

 

 

 

当院では脊椎動物の中の「哺乳類」「鳥類」「爬虫類」「両生類」の診察を行っていますので、今回は脊椎動物を
メインにご説明いたします。(※診察可能な獣医が不在の場合もございます。ご来院の際は必ずお電話ください。)

分類のポイントは

①生活環境
まず哺乳類・鳥類・爬虫類は陸上で生活しています。
魚類はもちろん水中です。
両生類は主に子供の頃は水中で過ごし、大人になると陸上でも生活することが出来ます。

②呼吸方法
①の生活環境に適した呼吸をおこないます。
哺乳類・鳥類・爬虫類は肺呼吸。
魚類はエラから水中の酸素を取り込み呼吸をしています。
両性類は生活場所を変えるため、エラ呼吸から肺呼吸へと変化します。

③子供の産み方
こちらは大きく分けて2つの種類があります。
1つは胎生。哺乳類だけが胎生に分類されます。
もう1つは卵生です。卵生はさらに2種類に分けられ、硬い殻で覆われているものと、薄く柔らかい膜のようなもので覆われているものがあります。
殻がある卵を産むのは鳥類・爬虫類で、陸上に産卵するため卵の中身を乾燥から守る役割があります。
殻がない卵を産むのは両生類・魚類です。水中に産卵するため乾燥を防ぐ必要がありません。

他にもいろいろな違いはありますが、分かりやすいポイントはこの3点かと思います。

さて、以上を踏まえたうえで一つ問題を出したいと思います。

皆さんご存じの 「カメ」 は何類に分類されるでしょうか。

水中で生活しているイメージがあると思います。
『水の中で暮らしていて魚類じゃないから、両生類!』

と言いたいところですが、カメの卵は硬い殻で覆われていて陸上で産卵し、エラを持っていないので
水面に顔を出して呼吸をします、そのため水中だけで生活しているわけではありません。
つまり正解は両生類ではなく、水が得意な爬虫類なのです。

このように、イメージや見た目で判断できない分類の違いがあるため、自分の飼っている動物が
どんな分類で、なにが得意でなにが苦手なのかを知っていくことで、動物達とより良い関係を築く事が出来ると私は思います。

皆さんもいま一度初心に戻って、自分のペットと向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。

 

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