ヨーロッパの犬事情

こんにちは。獣医師の向田です。
暖かい日も増えてきて春がだんだん近づいてきたなーと感じますね。
少し前の話にはなりますが、1月の11日から1週間ポックル動物病院では遅めのお正月休みをいただいていました。
その1週間のお休みで私はヨーロッパに旅行に行ってきました!
ヨーロッパは歴史的な建造物が多く残っていることもあり、見所がたくさんあるのですが職業柄か今回の旅行で一番気になったのがどの街でも犬をつれている方がとても多いということでした。

飼い主さんが前を歩いてその後ろをノーリードの犬が一生懸命ついていくという光景も多く見かけました。(飼い主さんは犬の方をほとんど振り返らないのでついてきているのかどうか心配にならないのかなーとこちらがハラハラして見守ってしまいました・・・)

その他にもキャリーケースに入れずにそのままタクシーに乗り込む犬や、電車やレストランにいる犬たちも見かけました。日本では盲導犬以外は電車やタクシーに乗るときはキャリーケースに入れないともちろん乗れないですし、ドックカフェならともかく、犬が入ることができるレストランはほとんどないですよね。そこで今回はヨーロッパの犬事情について調べてみました。

ヨーロッパでは公共の交通機関に乗る時には一応キャリーケースに入れるという決まりが一応は存在するようですが、そのルールはあまり浸透しておらず、実際には黙認されているということが多いようです。タクシーに乗る際にもキャリーケースに入れずそのまま乗るのが一般的だそうです。
また、フランスには「犬と猫の飼育を集合住宅の規約で禁止してはいけない」という決まりがあり、集合住宅はどこでもペットの飼育が可能です。
レストランやデパートでも犬の入店を許可しているところが多く、中には「犬はOK、子供の入店はお断り」なんて看板が掲げられていることもあるそうです・・とはいえ犬が飼い主の横に座ったりすることはなく、飼い主の食事が終わるまで足元で待っているというが普通です。

こうしてみるとヨーロッパでは犬が人間のパートナーあるいは家族の一員として社会に認められているんだなと感じますね。
(犬が苦手な方にとっては良いことばかりではないかもしれませんが・・・)
ただこうして犬たちが社会の一員として認められるためにはしっかりとしたしつけや社会化が必要不可欠です。

ヨーロッパでは犬がしつけ教室に通うことが当たり前という考えが根付いていて、コミュニティセンターや教会など様々なところでしつけ教室が開催されています。犬をしつけるという文化が根付いているからこそ犬たちが自由に過ごすことができる場所が多いというわけなんですね。

ポックル動物病院では犬のしつけについてもご相談にのっておりますので、しつけについてお悩みの方は是非ご相談下さい。

この記事を書いた人

獣医師 原田
獣医師 原田
エキゾチックアニマルが病気になってしまった時に相談できる動物病院がとても少ないことを実感したことが、エキゾチックアニマルの診療を行う獣医師になろうというきっかけです。飼い主様が問題に直面して時に気軽に頼ってもらえる獣医師になれるよう日々勉強中です!

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