シニアわんちゃんの生活の工夫

こんにちは。最近4歳になる息子の要望で動画配信サービスの「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を1日に2~3回観ているスタッフ山口です。

この間まで赤ちゃんだった息子もあっという間に元気いっぱいの幼児に成長しました。

人間の成長もあっという間ですが、わんちゃんは人間よりもさらにあっという間に時が過ぎてく生き物です。約10~18ヶ月齢で成犬(小型~大型種によって異なる)になると言われています。

近年、医療の発展により人の寿命が一昔前より延びているのと同様に、動物医療も発展しておりわんちゃんの寿命も延びてきてきています。

いわゆるシニア期のわんちゃんです。

では、いったいシニア期とはいつからでしょう?

一般的に7歳を超える頃からがシニア期と呼ばれることが多いです。しかし、寿命が延びてきている現在、飼い主様が本格的に高齢になってきたな…と感じるのはもう少し歳を重ねてからからの方が多いかもしれません。

それでは、実際にシニア期になるとどういった変化やそれに伴った症状が現れるのか簡単にお話ししていきます。

まず1つは身体的変化です。

筋肉や骨格系の衰えによる関節の疾患や、聴力や視力の低下・喪失などで反応が鈍くなってきたなどです。

次に性格的・行動的変化です。

外部からの刺激に鈍感になったり、身体的変化により寝てばかりいて動こうとしない。急に触ろうとすると驚いてしまい、時には飼い主様に歯を立ててしまったりすることも…。

ではこういった変化が現れ始めたわんちゃんに対し、飼い主様ご家族がご自宅で実施できることを紹介していきます。

筋力が衰えたり、関節痛がある場合、フローリングだと滑って転倒してしまう恐れがある為、滑りにくいマットなどを敷いてもらったり、大きな段差のあるところに登ろうとしてうまく行かず落下してしまわないようにスロープや階段をつけてあげるなどの工夫をしていただく等があります。

歩きたい様子はあるけれど足がふらついてしまうなら、補助のハーネスを使用するのもいいと思います。

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当院では関節、皮膚・被毛、心血管、腎臓、神経・認知機能の健康を維持するサプリメントも取り扱っております。

また、視力の低下で家具などにぶつかったりして怪我をしてしまう場合があるので家具などの角にクッションをつけてもらったり、配置はなるべく変えずに慣れたお部屋で過ごしてもらいましょう。

視力や聴力が低下することにより、日常のケアや投薬などで体に触る時、急に触って驚いてしまわないようにゆっくり優しく声をかけながら姿が見えるように近づいてそっと手の匂いをかがせたりして自分の存在を認識してもらってから優しく触れていきましょう。

ただし、シニア期のわんちゃんの変化の要因として病気が隠れている場合もあるので注意が必要です

今回はシニアのわんちゃん生活の工夫を紹介しましたが、産まれてからのパピー期~シニア期、全ライフステージにおいて大切なことは「普段の状態を把握しておくこと」です。

私たち動物病院は、その普段の状態をさまざまな検査(身体検査、血液検査、レントゲン・エコー検査、尿検査、便検査など)を通して健康診断として把握するお手伝いができればと考えております。シニアのわんちゃんでは年2回の健康診断をおすすめしています。

普段の状態を把握しているからこそ変化に気づくことができるはずです。

例えば「最近いつもよりおしっこの量が増えてたくさんお水を飲むようになった」や「このごろ少し動いただけで疲れてしまって動きたがらなくなった」「何か元気がない気がする、どこかが痛そう」など気になることがございましたら当院にご相談ください。

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