みなさんこんにちは!
雪がもりもり降っているにもかかわらず、まだ今シーズン雪山に行けず、ムズムズしてるスノーボード大好き沢田です。
今日はわんちゃん猫ちゃんの誤食についてのお話です。
動物が口にしてしまうと中毒を起こす物というのはたくさんあるんですが、皆さんどんな物が思い浮かぶでしょうか?
有名な所ではタマネギ中毒、チョコレート中毒などはご存知の方も多いのではないでしょうか。
数多くある中毒物質ですが、時折こんな物を?という物で中毒を起こしてしまう事があります。
冬の北海道で必須な物、といえば暖房器具ですよね。
2018年9月の北海道胆振東部地震以降、電気を使わない暖房器具の必要性を感じ、ポータブルの灯油ストーブを備えた、という方も多いのではないでしょうか。
その時に必要な物がこれですね。
灯油です。
灯油を動物が好んで口にする事はないと思いますが、こういったポリタンクからストーブに給油する際、こぼれてしまった灯油が動物にかかってしまうと、それによって中毒を起こしてしまいます。
猫ちゃんなどはこぼれた灯油の上を歩いて足についてしまうとそれを舐めてしまう可能性もありますね。
皮膚についてしまうとその部分が皮膚炎を起こす事もありますし、舐めてしまうと下痢や嘔吐などの消化器症状が出たり、量によっては命に関わる事もあります。
揮発した灯油を吸い込む事によって呼吸器の症状を引き起こす事もあるので、取り扱いには注意が必要です。
長時間使用で不完全燃焼を起こした際に発生する一酸化炭素は人間にも有害ですが、動物達、特に小さい生き物や小鳥にとっても非常に毒性が高い物になります。
動物達の保温のために灯油ストーブなどを使用する際は定期的に換気するなど、不完全燃焼を起こさないように注意しましょう。
ちなみに、通常異物誤食の際は、お薬を使って吐かせる処置をする事が多いのですが、灯油を飲み込んでしまった場合、嘔吐する時に気管に入って吸引性の肺炎を起こしてしまう可能性が高いため、吐かせる処置は禁忌となっています。
万が一食べ物以外の物を摂取してしまった場合は、自宅で無理やり吐かせるなどの対処はせず、すぐに動物病院に連絡してくださいね!
この記事を書いた人
- 知らない環境では動物も飼い主様も不安な気持ちになる事も多いと思います。そんな不安な気持ちに寄り添い、安心して帰ってもらえるような看護を目指しています。飼い主様と動物が幸せに暮らしていくためのベストな方法を、いっしょに考えていきたいと思っています。
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