カメの卵管脱手術

皆さんこんにちは。看護師の下川原です。

今回のブログは、カメの卵管脱についてお話していきます。
そもそも卵管脱とは何でしょう。字の通りですが、総排泄孔(お尻)から卵管を脱出させてしまうことです。
鳥類、爬虫類など総排泄腔をもっている動物におこります。
前日、カメキチちゃんの飼い主様より「今朝、お尻あたりから臓器の様な物が出ていて、後ろ脚でその臓器を蹴っているので診察してほしい」とお電話があり、すぐ来院してくださいと伝えました。

ご来院された際、卵管が出ている状態。卵管は後ろ脚で蹴られ途中でちぎれていました。
今の状況を飼い主様にお伝えすると、手術をして欲しいとの事、
手術当日まで入院して頂き、止血剤と抗生剤の注射をした上で、翌日に全身麻酔で手術を行いました。

手術内容として、右後肢付け根の皮膚を切開してお腹の中にアプローチ。その後卵管と卵胞を切除します。ちぎれてしまった卵管断面はレーザーで止血した上で結紮を行います。
また反対側の卵管には卵が残っていましたので、正常だった卵管と卵胞も一緒に摘出します。
さらに体内に菌が入っている可能性があるので、体腔内洗浄も行いました。その後に切開した皮膚を縫合し手術は無事終わりです。(左の写真は卵管と卵胞を切除している所です)

手術後も止血剤の注射や、傷のチェック、消毒を行い状態も安定していたので、2日後に退院しました。
先日の再診でごはんも食べるようになったとの事でしたので経過は良好なようで一安心です。

カメキチちゃん長時間の手術、よく頑張ったね。
卵管脱を防ぐ対策としては、日頃の温度管理や、栄養が偏らないような食事、そして適切な飼育環境。
しかし完全に予防は出来ないので、もし卵管が出てしまったら足で傷つけるまえにまずは病院を受診して下さいね。

 

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この記事を書いた人

看護師 下川原
看護師 下川原
しつけの事を学びに専門学校に行きましたが、愛犬の死をきっかけに看護にも興味を持ち、しつけと看護の両面で患者さんを支えられる動物看護師になりたいと思うようになりました。

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