うちの子、太ってますか?

こんにちは、久しぶりにブログ担当させていただきます、獣医師の伊村晶子です。
母乳育児中のため、食べても食べても太らない私ですが、今日はわんちゃん、ねこちゃんの肥満のお話です。
当院では毎月1~2回、お薬屋さんを講師にお招きして院内セミナーを行っており、昨日のテーマは肥満。
肥満というのは病気ではありません・・・が、病気になりやすい状態です。人でもメタボは成人病になりやすいって言いますよね。
『予防できるものは予防しよう!』というのが当院の基本的な考え方です。できるのにしなかったことで、うちの子が病気になった時に一番後悔するのは飼い主さんですから。
ということで、肥満の子、肥満になりそうな子にはダイエットをおすすめしています。

では肥満のわんちゃんはどんな病気になりやすいのでしょうか?
まず心臓病などの循環器病、そして足腰への負担による関節などの運動器病です。
肥満のねこちゃんはどうでしょうか?IMG_3754
まず多いのが糖尿病、そしてわんちゃんと同じく関節の病気、さらに尿結石にもなりやすいことが考えられます。
また、寿命についての研究もされており、標準体型の子は肥満の子より長生きすることがわかっています。
我が子の寿命を握るのは飼い主さん。ついついあげたくなる気持ちはわかりますが、そんな時はちょっと先の事も考えてがんばりましょう!

そうはいっても、毛の長い子は肥満かどうかわかりにくかったり、ご自宅では判断が難しい場合もあると思います。
最近ちょっと丸くなってきたかな?と感じている方はぜひご相談ください。
太りやすくなる病気のこともありますし、去勢や避妊手術の影響かもしれません。
まずは正確な体重を測り、ボディコンディションスコア(BCS)を把握しましょう!IMG_3755

その上で目標を飼い主さんと一緒に考え、その子の性格や環境にあったダイエットプログラムをご提案いたします。
ダイエット用のごはんにはいくつもの種類がありますし、あげ方を工夫するだけでも変わるかもしれません。
数日や数週間では効果が見えにくいので、ついかわいいわが子のちょうだいアピールに負けそうになるかもしれませんが、まずは無理のない計画をたてて一緒に頑張りましょう!
当院ではダイエット中の子に専用カードもご用意していますので、体重記録をつけてみたい方はお声かけくださいね。
うちのぼたもちくんも、肥満にならないよう運動がんばってます(^^)food semminer

最後に、明日と明後日(10日、11日)は院長が小鳥のセミナー参加のため、休診とさせていただきます。

この記事を書いた人

獣医師 伊村晶子
皮膚科認定の資格取得に向けて勉強中。子供たちに命の大切さを伝える活動もしています。ポックル動物病院も私自身も、動物と飼い主様のお力になれるようずっと成長し続けていきたいと思います。

関連記事

  1. 動物の投薬難しいですよね…

  2. 歯磨きに挑戦するにゃ!

  3. 動物病院のこれなんでしょう?第5弾

  4. 猫とのコミュニケーション

  5. おうちでのシャンプーのコツ、教えます!

  6. 犬の腹部超音波検査

    家族総出の機器選び

最近の記事

アーカイブ
PAGE TOP