ワンちゃんの混合ワクチンって必要?

こんにちは!最近やっと夏らしくなってきたかな?と思っている阿部です。先日、看護師の下川原さんと一緒にワンちゃんの混合ワクチンに関するセミナーに行ってきました。

飼い主さんの中でも、「混合ワクチンってなに?」とか、「絶対に打たなきゃいけないの?」など、普段から疑問に思っている方もいらっしゃるかと思います。
今回のブログはその混合ワクチンについて、簡単にお話しようと思います。

まず混合ワクチンを打つメリットは、主に以下の3つです。

・一回の注射で何種類かの感染症の予防ができる
・ワクチンを接種することで、その感染症を発症しない、もしくは感染しても軽い症状で済む
・1年~3年に1回の注射で予防できる(初回は1年間に2~3回接種が必要)

ただしワクチンには副反応が出る可能性がある、というデメリットもあります。
本当に重度な副反応がでてしまった場合、命に関わる事もあります。
そのため、当院では副反応の対応についてスタッフ全員で勉強会をしたり、ワクチン接種後も数人で状態の変化に気を配ったりと、できる限り安全にワクチンを行えるよう備えています。

混合ワクチン接種は任意のもので義務ではありません。(狂犬病予防注射は義務。詳しくはこちらのブログを確認してください)
しかし、混合ワクチンに含まれるのは身近にある感染症です。そのためワクチンを打っていないとペットホテルやトリミング、ドッグランで利用を断られる場合も多くあります。
さらに地震等の災害で避難した際、ワクチン未接種だとペット可の避難所に入れない、とセミナーで学びました。
そのため不特定多数のわんちゃんと接する可能性がある場合は打つことをおすすめします。
ただし、ワクチン接種で副反応が出てしまった子は、よく獣医師さんと相談して今後どうするかを決めた方が良いでしょう。
※当院では、ワクチンガイドラインに沿って不必要なワクチン接種を減らすためにワクチン抗体価検査も行っています。抗体価検査のブログはこちら

混合ワクチンにはどうしても費用が掛かってしまいます。
1年に1回のペースでわんちゃんの混合ワクチンを接種したと仮定すると、
一か月に500円から650円で何種類かの感染症から予防できる計算となります。
ワクチンをしていなくて病気にかかった時の治療費の方が高いですね。
1回の支払いはちょっと高いかもしれませんが、1か月1000円以内で予防できると考えると、私はちょっと旦那さんのお酒を節約しようかな…と思います(笑)

ワクチンはワンちゃんの健康維持のひとつ。今まで打ってない方でも遅くはありません。打ってみようかなぁと思った方気軽にご相談してください。

この記事を書いた人

愛玩動物看護師 阿部
愛玩動物看護師 阿部
ポックル動物病院ではいろいろな動物を診るので、その動物にあった治療の手助け(補助)が出来ればと思います。飼い主さんが不安な事やわからない事などを気軽に話せるような看護師を目指しています。

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