カメの中耳炎

みなさま、暖かい日やぐっと冷え込む日もあり身体には辛い季節ですね。
昨日今年初めての雪虫を見つけました。もうそんな時期なんですね~
そんな季節の変わり目には、小さい動物たちの身体にも負担がかかり来院する子も増えています( 一一)
本日お題のカメさんに関しても、水の中で生活をする種類のカメさんはこの時期一気に水温が下がり、体温も下がって体調を崩してしまうこともあります。
冬は低体温になり動かなくなってしまったと言って来院される方も少なくありませんので気を付けてくださいね。
さて、今日はそんなカメさんの病気に関してお話します~。
カメさんに意外に多い症状が、「顔の横が腫れてます」「首に腫瘍ができた」など、謎のデキモノが出来た!という症状ですね。
これらはほとんどの原因が、中耳に感染症を起こしており徐々に中耳内に炎症物質が溜まり、鼓膜部分がとび出してくるというわけです。感染の原因は水の環境が悪かったり、口腔内の細菌が侵入して引き起こされると言われています。長期間放置すると細菌感染による中耳周辺の骨に異常をきたす可能性もあります。何か変だな?と気づいたら早めの受診がオススメです。
病院に来たらどんな処置になるかといいますと、とび出してきた部分を切開し中耳内からたまった炎症物質をきれいに取り残しのないように除去することが必要になってきます。(麻酔をかける場合もあります)処置後も消毒や投薬を続ける場合もあり、1回の処置で終わるわけではないので根気よく治療に通ってもらうことになります。
みなさんの大事なカメさんいつまでも元気に長生きできるように日頃からのケアがとても重要ですね。カメさんに限らずどんな動物でも小さな変化を見逃さないように。
小さなサインは大きなことの始まり。動物たちの未来へつながっていきます(^^)/

 

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