あんなに暑かった夏からどんどん寒くなってきましたね…。
家でぬくぬく、犬と毛布に包まって寝るのが日課。看護師の三上です!
今年も9月から秋の健康診断が始まっています!
11月末までなのでまだ予約されていない方は、ネットからのご予約も可能ですので、お早めにお願いいたします。
(半日お預かりコースは電話のみでの予約になります)
注意点として
『半日お預かりコースは12時間の絶食』
『それ以外のコースは8時間の絶食』
が必要になります。
ご飯を食べてしまうと、血液検査結果に影響が出たり、レントゲン、エコー検査を正確にする事が難しくなってしまいます。
正確な検査結果で、病気の早期発見、現状把握するためにも、絶食は忘れずにお願いいたします!
〜ここで我が家の犬、ココアちゃんのお話〜
(慢性腎臓病との闘い、早期発見の大切さ)
1年前の夏のこと。(2022年/7月)
なんとなく食欲が落ちている気がしていました。
ご飯を残す訳ではないのですが、がっつがつ食べていたのに、スピード感が少しずつ落ちていく感じ。
それ以外は特に元気で何の症状もありません。
今まで大きな病気をした事もなかったため、特に検査もしていませんでした。
10歳になったし、1度詳しく血液検査をしてみることに。
軽い気持ちで血液検査をしてみると…
結果は『慢性腎臓病』
そしてステージ2から3へ移行する段階までに悪化。
他にも高血圧などが検査で発覚したため、すぐに治療開始。
まずは腎臓用のフードへ切り替え!
これがまた大変…。最初の食いつきは良いが数日すれば食べなくなる…。
腎臓が悪い子を飼っている飼い主様によくある悩みだと思います(涙)
そして血圧を下げる薬、腎臓をケアする薬。
サプリメントも使い始めました。
そこから2〜4週で血液検査を続けていました。
しかし、徐々に悪化していき…
今年の4、5月あたりからは自宅での皮下点滴を開始。(2〜3日に1回ほど)
6月
病院に一緒に出勤して、1週間おきに静脈点滴と注射を繰り返すように。血液検査で一喜一憂するよりも、「本人の顔つき、体重の維持」を重要視して治療していました。
7月
前半は点滴でどうにか頑張ってくれていましたが、後半は食欲低下、体重低下が激しく、強制給餌で高カロリーのミルクをあげはじめました。
ココアの場合、缶詰やチュールなどには全く興味を示してくれませんでした。
8月の初め。
状態がかなり悪くなってしまったため、血液検査をしたところ…
SDMA(腎臓の数値)は100を超え、CRP(痛みの数値)も、それ以外の腎臓の数値も、高値すぎて測れないほどに悪化。
(SDMAは100を超えると数日で死に至るとも言われています)
すぐに自宅でも病院でも、静脈点滴を開始。
注射で「制酸剤、吐き気止め、痛み止め、ステロイド、下痢止め」など1日に10本ほど打って、強制給餌で栄養補給を続けました。
しかし、最後は尿毒症が悪化、膵炎にもなり、ほぼ意識がない状態に。硬直痙攣も起きていました。
そしてお盆時期。
家族みんなが見守る中で、安らかに亡くなりました。11歳半でした。これでも血液検査から1週間以上頑張ってくれていました。
これも慢性腎臓病の1例となりますが、その子その子によって状態は変わってきます。
何より、早期発見できればもっと長生きすることも可能です。
ココアの場合は悪化するのが早い方でしたが、ここまで進行が早くない場合も多くあります。
「食いつき悪いかな?」
「水を飲む量が増えたかな?」
「おしっこの量増えた?色が薄い?」
など、普段のちょっとした『違和感』に飼い主様が気付いた時点で、検査してみる事をお勧めします。
無症状でも病気が進行している事って意外と多くあります。
実際に腎臓病がその1つです。
最低でも年に1回(シニアの子は2回)検査しておけば、何もなければ安心ですし、何か見つかってもすぐに対応する事ができます。
長くなってしまいましたが…
健康診断の時期は、いつもよりお得に検査する事ができます!
皆様のワンちゃんネコちゃんのためにも、是非ご予約をお願いいたします!
この記事を書いた人
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治療中のパピヨン2匹と暮らしています。
高齢になりますが、毎日お薬を飲みながら頑張ってくれています。
飼い主様に寄り添い、ちょっとした不安や心配事でも、気軽に相談していただける動物看護師になれるよう努力します。
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