入院中の栄養管理

皆さんこんにちは!
気温の高い日が増えてきましたね。
今年はまだ趣味のバイクに乗れず、うずうずしてる看護師沢田です。

そんな私ですが今救急救命という分野に力を入れて勉強しています!
現在受講しているエマージェンシーセミナーで学んだ内容を少しお伝えしたいと思います。

体調が急変した時、食欲が落ちてしまう事が多くみられます。
中には全く食べられない食欲廃絶という状態になってしまう事もあります。
この全く食べられないという状態、実は身体にはとても良くないんです。
栄養を取れない事によって身体の状態を改善させる成分を作れない事、それと、長期的に食べ物が体に入らない事によって消化管の組織が損傷されてしまうという状態になってしまいます。
また猫ちゃんに多いのですが、絶食状態が長く続くと肝リピドーシスという疾患を引き起こす事もあります。
セミナーのお話で、入院時に必要なカロリーをしっかり摂取できた場合の退院率が高くなるとのデータもあるそうで、できる限り早期に栄養管理をする事が大事になります。

入院中の子に与える事ができる栄養価の高い缶詰や液状のごはんなどもあるんですが、特に入院中はおうちと環境が変わってしまう事もあり、なかなか食べてもらえない事が多いです。
自力で採食できない場合、柔らかいごはんをシリンジなどで口に入れる事もあるのですが、無理矢理行うと、食餌自体に嫌悪感を抱いてしまったり、精神的ストレスもかなり大きくなってしまいます。
嫌がる子であれば自宅で行うのが難しかったり、飼い主様の負担も大きくなります。

そんな時の選択肢として、経腸栄養投与という方法があります。

栄養チューブといわれるこちらの管を体に設置し、チューブから液状のごはんを体に直接入れるという方法です。
胃や食道に設置する事もあるのですが、その場合は全身麻酔をしての処置になってしまうので、状態が悪いとなかなか難しい場合もあります。
もしくは麻酔をかけずにできる方法として、経鼻カテーテルという方法もあります。
鼻の穴からチューブを入れて固定し、そこからごはんを入れていきます。
この方法であれば投与時に本人も嫌がらずに処置できるのと、簡単に行う事ができるので、ご自宅で飼い主様にしていただく事もできます。
ただ、少し太めのチューブを入れるので、入れる時に痛みを感じる場合があります。鼻出血を起こす事もあります。
一度入れてしまえば痛くはないんですが、見た目が少し痛々しいので、抵抗がある飼い主様もいるかと思います。
ですがこのチューブを設置する事で早期に必要な栄養を摂取できる事、食欲が戻らなくてもご自宅でいっしょにいる時間を増やせる事、飼い主様の負担を減らせる事、などたくさんのメリットがあると感じました。

もちろん症例によって適用ではない場合もあると思いますが、その子にとっての最適な方法を相談していけたらと思います!

この記事を書いた人

愛玩動物看護師 沢田
愛玩動物看護師 沢田
知らない環境では動物も飼い主様も不安な気持ちになる事も多いと思います。そんな不安な気持ちに寄り添い、安心して帰ってもらえるような看護を目指しています。飼い主様と動物が幸せに暮らしていくためのベストな方法を、いっしょに考えていきたいと思っています。

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