ヘビのお迎え前に考えること

こんにちは、暖房を例年より早くつけ始めた獣医師の小島です。寒いですね。

ヘビ(や、その他爬虫類)を飼いたい!となったとき。お迎えする方法や機会はペットショップ、個人のブリーダーなど様々ですが、イベントでお迎えする方もとても多いです。私も自分のヘビはイベントでお迎えしました。
関東では池袋や浅草などで大きな爬虫類・その他エキゾチックアニマルのイベント(即売会)が開催されており、また北海道では大体年に一回夏にファクトリーで開催されている様です。しかし一目惚れしたからといって衝動的にお迎えするのではなくて、事前にしっかり予習してから、決心を固めるべきです。
ということで、来年の夏のイベントに向けて今回はヘビをお迎えするにあたっての基礎を少しお話します。

まず、ヘビの特徴や飼い方、一般的な飼育下での寿命などは品種によって大きく異なることが多いです。初心者向けの品種とよく言われているヘビ達は寒さに比較的強かったり、性格が大人しい傾向にあるためそのように紹介されることが多く、具体的にはコーンスネーク、カリフォルニアキングスネーク、ボールパイソンなどが挙げられます。ただもちろん性格には個体差があるので要注意です。また比較的飼いやすいとはいえ基本的な保温や湿度はもちろん必須ですので、環境をしっかり整えなければなりません。

環境としてはケージはガラスやプラスチック製ケース、アクリルケースなど爬虫類用のものを用意すると良く、大きさの目安として最低限床面積がとぐろの3倍あれば十分とよく言われています。基本的には一つのケージに一頭、複数頭の同居は避けるようにします。レイアウトとしてはシェルター、水入れ、温湿度計があれば基本的には良く、樹上性のヘビであれば突っ張り棒や流木を入れます。コーンスネークやキングスネークなどのナミヘビは半樹上性なので流木や登れるものを入れると好んで登ることがあります。特に幼体のときは活発でたくさんよじ登る子がいるので、その場合は観察しているととても心が満たされます。水入れは脱皮前に全身が浸かれる大きさであることが必須です。(ヘビの脱皮)シェルターはウエットシェルターと言って天井がくぼんでいて水を入れられるものもあり、それも使いやすいと思います。
床材はウッドチップやウッドシェイプ、またはキッチンペーパーを使用するのも掃除がしやすく清潔を保ちやすいです。置き餌をする場合、大きなヘビでは目を離した隙に餌のネズミやヒヨコと一緒に床材のペットシーツを丸呑みしてしまうなんてこともあるみたいなので注意です。私個人としては幼体ではキッチンペーパーを使用し、成体になってからウッドチップに変更しています。幼体の頃に万が一ウッドチップを誤飲されると、体に対してチップの一粒が大きいことがなんとなく嫌だったのでそのようにしていました。

こんな感じです。

至適温度は昼で25〜28℃、夜で20〜25℃といったところですが、これもヘビによって異なるので飼いたいヘビの至適温度に合わせなければなりません。例えばボールパイソンでは昼に25℃だとやや低く、28℃くらいは最低でも維持しているのが理想です。ホットスポットは特に必要なく温度勾配が付いていれば大丈夫です。温度管理に用いるヒーターに関しては過去のブログを是非ご覧下さい。(原理から理解するヒーターの特徴)大体ケージの1/2〜1/3をヒーターが占めているような割合を目安として、温度を測って調整します。

環境の話をしただけで結構長くなってしまいました。

また、餌はマウスやヒヨコなど品種によって様々ですが、基本的にはコーンスネークなどのナミヘビではマウスです。冷凍マウスを保管しておいて、お湯で溶かして与えるのが一番手間がかからない方法ではないでしょうか。生き餌のマウスを自家繁殖させて与える方もいますが、マウスの飼育もしなければならず結構大変です。ヘビを初めて飼う人にとっては、冷凍庫にマウスが20匹くらい保管されている状況をご家族に許容してもらえるかもひとつの関門かもしれませんね。

まだ他にもお迎え前に考えることはあるのですが、今回は長くなってしまったのでここまでにします。少しでもみなさんの参考になれば嬉しいです!

この記事を書いた人

獣医師 小島
獣医師 小島
大学の時に行ったエキゾチックアニマルのイベントがきっかけでヘビが大好きになりました。実際にヘビを飼育することで、犬や猫に加え爬虫類や他エキゾチックアニマルの診療を幅広くしたいという想いがより強くなっていきました。
獣医師としてまだ駆け出しですが、精一杯勉強して多くの患者さんの助けになれるよう頑張ります。

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