ネコちゃんの健診でみつかる病気

ポックル動物病院では4~5月には毎年恒例、春の健康診断キャンペーンを行っています。

血液検査だけのコースから、半日ドックとしてお預かりして検査をするコース、その子にあわせたオプション検査などもご用意しています。
今日はネコちゃんの健診で早く見つけられてよかった病気、ベスト5を紹介します。

第5位:甲状腺機能亢進症
良く食べるようになったけど体重が減る、落ち着きがなくなった、などの症状がある子は要注意です。
ホルモンの病気で、当院の健診ではシニアコースに含まれる血液検査で調べることができます。
投薬で寿命を延ばせる病気です。


第4位:肥大型心筋症
メインクーンやラグドールに多く、無症状の子も多いのですが、約14%の子が持っているとも言われる病気です。
聴診、心臓のレントゲン、超音波検査、血液検査(心臓オプション)で調べることができます。
状態によってはお薬で進行を遅らせることができます。

第3位:尿石症
おしっこに結晶が出てきたり、膀胱や腎臓に石ができてしまう病気です。
尿検査、レントゲン検査などで見つかります。
ご飯で改善することもありますが、手術になることもあります。

第2位:歯周病
歯垢の中の細菌が歯肉に炎症をおこす病気です。
身体検査で、普段みにくいお口の奥まで観察することで発見できます。
進行すると食欲が落ちたり、頬が腫れたり、くしゃみが増えることもあります。

第1位:慢性腎臓病
シニア猫ちゃんにはとても多い病気で、症状が出た時にはかなり進行していることがあります。
食欲が落ちた、水をよく飲む、嘔吐が増えたなどの症状があれば要注意。
血液検査、尿検査などで見つかることが多いです。
治療用ごはん、サプリ、お薬、点滴などで腎臓を守っていくことが寿命につながります。


ネコちゃんは本能的に調子が悪くても隠してしまう子も多いので、若い子は年1回、7歳過ぎたら年2回の健診で体調をみてあげるのがおススメです!
なお血液検査を含むコースには絶食が必要です。コースに迷う場合はご相談くださいね。

この記事を書いた人

獣医師 伊村晶子
皮膚科認定の資格取得に向けて勉強中。子供たちに命の大切さを伝える活動もしています。ポックル動物病院も私自身も、動物と飼い主様のお力になれるようずっと成長し続けていきたいと思います。

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