シニアのわんちゃんによくある脱毛

今日はアメリカンコッカ―スパニエルのサンちゃんをご紹介します。
現在9歳のサンちゃんは若い頃から、脂漏症というベタベタ肌の性質があり、外耳炎やマラセチア性皮膚炎などで皮膚のトラブルを繰り返していました。そのたび病院でお耳を洗ったり、おうちでもシャンプーをしたり、お薬を飲んだりと頑張ってもらい改善していました。
しかし冬のある日、ちょっと今までと違う症状・・・背中一面にかさぶたが広がり、それが治癒した後もまだら模様の脱毛が残り一向に毛が生えなくなってしまいました。さらに症状がなかった尾の方まで脱毛が広がっていきました。またお散歩にいってもあまり歩かず、元気がなくなったけど歳のせいかなと感じられていました。

そこで春の検診シニアコースを受診してもらったところ、甲状腺ホルモンの数値がすごく下がっていました。

さらに詳しい検査で『甲状腺機能低下症』という診断となり、甲状腺ホルモンのお薬を飲んでもらったところ、どんどん以前のような元気さを取り戻し、なかなか治らなかった皮膚の脱毛部分からも毛が生えきました。

さらに1カ月お薬を続けてもらったところ、背中はふさふさに!

甲状腺機能低下症はシニアのわんちゃんにはよくある病気で、ホルモンの低下により新陳代謝が落ちることで様々な症状がありますが、サンちゃんのようにホルモン剤への反応がよい子はすぐに改善がみられることがあります。
元気がない、皮膚病が悪化した、というシニアのわんちゃんは、歳のせいと決めつけてしまわずに、9月から始まる秋の健診キャンペーンではシニアコース(甲状腺の値と炎症マーカーが含まれます)を調べてみることをおすすめします!

この記事を書いた人

獣医師 伊村晶子
皮膚科認定の資格取得に向けて勉強中。子供たちに命の大切さを伝える活動もしています。ポックル動物病院も私自身も、動物と飼い主様のお力になれるようずっと成長し続けていきたいと思います。

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