ケヅメリクガメの総排泄腔内結石

今年の札幌は、すごい雪ですね・・・特にポックル動物病院の目の前、石狩手稲通りは元々車通りが多いこともあり、大雪が降るとものすごい渋滞になってしまいます。
天気が悪かったり道が悪かったりする場合には、予約を取っていても無理しないで、遠慮無く病院にお電話ください。

今回は、ケヅメリクガメのりくちゃんの、膀胱結石について。

膀胱や総排泄腔内の結石は、リクガメによく見られる病気。
特にケヅメリクガメには結石が発生しやすい事が知られています。原因はハッキリしていないのですが、カルシウム不足やタンパクの過剰摂取、脱水などがあります。
結石が小さいうちは症状が出ないのですが、大きくなってくると、何度もいきむようになったり、うなったりする症状がみられるほか、食欲の低下や便秘がみられるようになります。
また何度もいきむため、お尻から他の臓器が出てしまう原因になることもしばしばあります。

遠方はるばる、ものすごく道の悪い中長時間かけて来院してくれたりくちゃん。
膀胱結石があると他の病院さんで診断された上で、手術を希望して来院頂きました。

病院でのりくちゃんは定期的に大きな声でうなっており、本当に苦しそうな様子。
そのときのレントゲン画像がこちらです。

お尻の穴(総排泄孔)からすぐの所に、丸い石が見えます。サイズが大きく、自力では出せなくなっているため、総排泄腔からアプローチして結石を取り出す手術を行います。ケヅメリクガメはすごく力が強いので、結石を割る手術をする場合でも、トップ写真の様にきちんと麻酔をかけて行っていきます。

そしてこちらが手術を行っている風景。

りくちゃんの結石はとにかく硬く、簡単には割れなかったため、歯科用のドリルで削る→ペンチで割る→削る→割る・・・という作業をひたすら繰り返します。最終的には全ての結石を割って取り出す事が出来ました。
(※今回は、膀胱の結石が総排泄腔、というお尻からすぐに届く部分におりてきていたので、このような処置が可能でした。膀胱の中に結石ができている場合には、甲羅を開けて手術をする必要があります。)

手術の後は、うなる事もなくなり、お家に帰ってからはすごく元気にしてくれているとのこと。今後は温水浴をきちんとしつつ、飲水量をできる限り確保して、再発しないように注意しなければなりませんね。


飼い主さんも、りくちゃんも、本当に遠いところお疲れ様でした!

この記事を書いた人

院長 伊村啓
院長 伊村啓
動物病院は、飼い主様と一緒に、大切な家族である動物たちの幸せを考え、不安や苦しみを解消する場です。検査もただ行えば良いという訳ではありませんので、必要な理由をきちんとご説明した上で進めていきます。筋道を立て、とにかく分かりやすく説明する事には特に力を入れています。

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