ウーパールーパーの誤食

皆さんこんにちは!
急に朝晩冷え込むようになってきて秋の始まりを感じますね・・・

今回紹介する症例の患者様はウーパールーパーのとろろちゃんです。
小さめでとってもかわいいとろろちゃんなんですが・・・

なんと今回、ビー玉を飲み込んでしまった、との事・・・
よく見ると、首の下あたりが大きく膨らんでいるようにも見えます。
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特に症状はなく、本人はいたって普段と変わりないそう。
でも、こんな小さな体に入ってしまったビー玉を放っていくわけにはいきません。

わんちゃんや猫ちゃんであれば、異物を飲み込んでしまった場合、薬を使って吐き出させるか、全身麻酔をかけて内視鏡で摘出する場合が多いです。

ですが、水の中にいるウーパーちゃん。一体どのようにしてビー玉を出すのか?
その答えはこれでした。

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これ、ただの水に見えますが麻酔薬が入った水です。
入れてわずか数秒でとろろちゃんの動きが止まりました!!
麻酔のかかったとろろちゃんを水から出し・・・

 

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手で!!
下から押し出すようにしてビー玉を出します。

あっという間にビー玉は体の外へ、そしてとろろちゃんは再び水の中へ・・・
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まだまだエキゾ経験の浅い私、ウーパーちゃんの麻酔処置を見たのはもちろん初めて。
他の動物は呼吸の動きを見る事で麻酔管理できますが、ウーパーちゃんの場合・・・
胸の動きなどがないので覚めるまでハラハラ。

そこで使えるのがこのドップラー血流計。
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胸にあてると、血液の流れる音が聞こえました!
心電図などモニターを付けるのが難しい小動物で活躍してくれるドップラー血流計、ここでも役立ってくれました^^

血流が音としてはっきり聞こえる様子を動画に記録しました。

しばらくするととろろちゃんのエラや手足が動き出しました!
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心なしか笑っているような・・・?

 

 

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せんせい、ありがとうーー

そんな風に言っているように見えました。

先生に聞いた所、ウーパーちゃんがビー玉を飲み込んでしまう症例は意外と多いそうです。
ウパちゃん飼いの皆様、飲み込んでしまいそうな物がないか、改めて環境をチェックしてみて下さいね!

この記事を書いた人

愛玩動物看護師 沢田
愛玩動物看護師 沢田
知らない環境では動物も飼い主様も不安な気持ちになる事も多いと思います。そんな不安な気持ちに寄り添い、安心して帰ってもらえるような看護を目指しています。飼い主様と動物が幸せに暮らしていくためのベストな方法を、いっしょに考えていきたいと思っています。

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