イグアナの異物摘出(手術画像有り)

皆さんこんにちは。結構寒い日も増えてきました。
この時期は温度変化で体調を崩す事もありますので、飼い主さんも動物さんも気をつけて下さい。
かくいう私も良く喉を壊してしまう季節です・・・。今年は美味しい日本酒で喉を潤し、血行を良くして、乗り切ってやろうと思っています。

さて今回は、異物を飲み込んでしまったグリーンイグアナの蒼ちゃんの治療経過をご紹介します。

突然ご飯を食べなくなってしまったとのことで来院された蒼ちゃん。
飼い主さんの靴下を食べてしまったかも・・・ということで、異物を疑ってのレントゲンや造影検査を実施しました。

診断に数日かかってしまったのですが、造影検査の結果、消化管に穴があいている可能性が高いため、緊急の手術を実施する事に。

開腹した時の画像がこちらです。

向かって左が小腸、ここに異物が詰まっています

お腹をあけたところ、胃から小腸に異物が移動して閉塞していました。なお悪い事に、小腸に一部穴があいてしまい、消化管の内容物が外に漏れ出してしまっていました。

胃から異物除去

まずは胃を縫合

異物を取り出した後は、胃・小腸ともにしっかりと縫合して、お腹の中を十分に洗浄します。その後、お腹を縫って手術自体は終了です。
ただし、手術自体が終了したのも深夜。ここからさらに、きちんと覚醒するまでは人工呼吸器で呼吸をサポートしてあげなければなりません。実際にすべて完了したのは深夜12時ごろでした。

その後、数日で退院になりましたが、まだまだダメージの抜けきらない状態が続きます。蒼ちゃんと、飼い主さんの頑張りにより、手術後1ヶ月でようやくある程度のご飯を食べられるようになりました。

そこからも、肝臓障害を起こしたり、傷が感染して一部開いてしまったり・・・、と大変な事ばかりではありましたが、なんとか手術から3ヶ月程度かけ、傷は完治してくれました。

大きなトカゲは、気づかないうちに異物を飲み込んでしまっている事も珍しくありません。すごく食欲旺盛だった子が急に食べなくなった場合には、十分注意した方が良いでしょう。

当院ではトカゲの麻酔、手術を含めた治療も多数行っています。「おかしいぞ」と思った際には、まずご相談くださいね!

この記事を書いた人

院長 伊村啓
院長 伊村啓
動物病院は、飼い主様と一緒に、大切な家族である動物たちの幸せを考え、不安や苦しみを解消する場です。検査もただ行えば良いという訳ではありませんので、必要な理由をきちんとご説明した上で進めていきます。筋道を立て、とにかく分かりやすく説明する事には特に力を入れています。

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