先日、心がほっこりとする出来事がありました。
スコティッシュフォールドのくるみちゃん、食欲がなく嘔吐を繰り返し、なにか食べてしまったかもしれないということで来院されました。
造影剤を飲んでのレントゲン検査などの結果、腸管は完全閉塞はしていないものの流れが悪く、数日間入院することに。
来院された飼い主さんはお母さんとお子さん4人。
くるみちゃんを病院に残して帰るのがみんなとても心配そうで、涙を浮かべている子も。
そんな温かい家族に恵まれたくるみちゃんは、病院でもとても甘えっこ。
余談ですが、子供のいる家庭で育った猫ちゃんってとても性格のいい子が多い気がします。
くるみちゃんも処置もそれほど嫌がることなく、またスタッフが猫舎前を通るたびにゴロゴロのどを鳴らしてすり寄ってきてくれました。
結局流れを悪くしていたのは毛玉だったようで、手術にはならず、点滴治療だけで無事におうちに帰ることができました。
その数日後のこと、再診察にきたくるみちゃんの飼い主さんからお手紙をいただきました。
それはそれは丁寧な字で、かわいらしくデコレーションされ、胸きゅんの文章に、スタッフ一同大感激。
なんて優しい子でしょう・・・くるみちゃんへの想いが伝わってきました。
そんな出来事から、獣医になった頃からずっと考えていたことを思いだしました。
『子供たちに動物のことを知ってもらえるような活動をしたい。』
私は自分の子供には、命を大切にできる子に育ってほしいと思います。
それは地域の子供たちにも同じように思うことです。日本中、世界中の子供たちにも。
獣医が教育に関わっていく方法・・・その関わり方をどこにもっていくかが思案のしどころなのですが、今年は何かの形で実践できたらと改めて思った出来事でした。
この記事を書いた人
- 皮膚科認定の資格取得に向けて勉強中。子供たちに命の大切さを伝える活動もしています。ポックル動物病院も私自身も、動物と飼い主様のお力になれるようずっと成長し続けていきたいと思います。
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