猫ちゃんのおしっこの異常、早めに気づくために

皆さんこんにちは!
例年にない大雪で大変な事になっていますが皆様ご無事でしょうか。。
今年すでに2回家の前で車が埋まり、連日の除雪にやられている看護師沢田です。
本来であればもう新病院で診療をしている予定だったのですが、移転延期により予約のご変更など大変ご迷惑をお掛けしました。
3月18日から新病院での診療予定になっておりますのでどうぞよろしくお願い致します。

さて、今日は猫ちゃんのおしっこについてのブログです!

冬になると猫ちゃんはおしっこに結晶がつまってしまう尿石症という状態になる子が増えると言われています。
こちらのブログでもご紹介しているような、ストラバイトと言われる結晶や、シュウ酸カルシウムなどの結晶は聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。

こういった尿石症が多いと思われがちな猫ちゃんの泌尿器疾患ですが、実は1番多い疾患は特発性膀胱炎と言われる疾患になります。
特発性膀胱炎とは原因が特定できない膀胱の炎症の事です。
あるデータでは猫ちゃんの泌尿器疾患の中で特発性膀胱炎が55~64%、次いで多いのが尿石症で15~23%となっています。
他に尿道栓子、尿路感染などが原因として見られます。

共通する症状として、頻尿、排尿時の痛み、血尿などがあります。

原因が何かによって治療も変わってくるのですが、いずれにしろ大事なのは、早期に症状に気付き、治療を開始する事です。
特に、尿道閉塞を起こしている場合には命に関わる事もあるので注意が必要です。
男の子の猫ちゃんは尿道が細長くつまりやすいので気を付けて見てあげましょう。

さて、早い段階で症状に気づくためには普段から尿の量、回数、色などを観察する事が大切です。
尿が下に落ちるシステムトイレなど毎日交換が必要ないタイプを使用している場合でも、尿量は毎日チェックしてあげましょう。
ただ、色がついている吸水マットだったり、固まるタイプの猫砂を使っている場合は、尿の色まで観察できないですよね。
猫ちゃんの血尿に早い段階で気づくためには、この尿中ヘモグロビンチェッカーという物が便利です。

顆粒状になっていて、猫砂に混ぜるか、システムトイレの吸水マットの上に撒いて使用します。
尿の中に血液が混ざっていると色が変化して、血尿が出ている事を教えてくれます。

少し排尿の様子がおかしいな?と思った時に使ってあげると早めに受診した方が良いかどうか判断するのに便利だと思います。
当院でも取り扱いがありますのでご希望の方はスタッフまでお申し出ください。
尿石症や膀胱炎は繰り返す子が多いので、1つおうちに置いておくと便利かもしれないですね!

また、特発性膀胱炎はストレスが主な原因の一つとも言われています。
猫ちゃんのストレスに配慮した療法食などもありますので、気になる方はお気軽にスタッフにお声がけください。

この記事を書いた人

愛玩動物看護師 沢田
愛玩動物看護師 沢田
知らない環境では動物も飼い主様も不安な気持ちになる事も多いと思います。そんな不安な気持ちに寄り添い、安心して帰ってもらえるような看護を目指しています。飼い主様と動物が幸せに暮らしていくためのベストな方法を、いっしょに考えていきたいと思っています。

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