歯が折れてしまったら?

最近はぐっと気温が下がり、秋の匂いを感じている看護師の加藤です(^o^)

季節の変わり目は人も動物も体調を崩しやすいのでご注意を!!

前回のブログで次は歯周病のお話をすると告知していましたが、変更して違うお話をさせていただきます(^^;)(すみません・・・)

今回のお話は犬の「歯の破折」についてです。破折というには歯が折れてしまうということを指します。

下の写真は上の1番大きい歯(第4前臼歯、裂肉歯とも言います)が破折し露髄してしまっているわんちゃんです。よく見ると歯の下側に赤く穴が開いたように見えますよね。

ちなみに露髄とは、歯の中にある「歯髄」と言われる神経・血管・リンパが通る部分ですが、歯が折れてしまったことで露出した状態のことを指します。

露髄した歯は細菌感染を起こしやすく、他の病気にも繋がってしまうので、全身麻酔をかけて抜歯する処置を行うことが多いです。

ではどのような時に歯が折れてしまうのでしょうか?

まず犬のかみ合わせはハサミと同じ機能をもち、外側にある上の奥歯と、内側にある下の奥歯で食べ物を切り裂くようにして飲み込める大きさにしています。人の臼歯とは違い、犬の臼歯はすりつぶす機能がないので硬いものを噛み砕くことは本来できない構造になっています。

そこで原因の1つとして、厚みのある硬いおもちゃやハミガキガムなどを与えてしまうと、ハサミが刃こぼれするように、歯が折れてしまうことに繋がってしまうのです。

ではどんなおもちゃ、ハミガキガムなら安全に使えるか・・・そういうときは材質に注意したものを選ぶと良いです。

おもちゃでいえば1番はツルツルした飲み込めない程度の大きさのボールがおすすめです。布や皮、硬式テニスボールのようなザラザラした材質のものはNGです!ちなみにロープやタオルは柔らかいですが前歯の歯肉にダメージを与えるのでこれもNGです。基本的に摩擦に少ないものを選ぶと良いですね!

あとは材質が良くても、おもちゃの引っ張り合いは歯や歯肉に負担がかかるので、しないように気をつけてくださいね!

ハミガキガムだと牛革ガム、その他蹄、骨、鹿角などとにかくハサミで切れないような硬いものは与えないようにしてください。わんちゃんのハミガキガムでいえばおすすめはこちら!

『CETベジデントフレッシュ』です♪

こちらのハミガキガムは【米国獣医口腔衛生協議会(VOHC)認定】の製品になっております。

VOHCとは、米国の獣医歯科医師、歯科学研究者で構成された動物用オーラルケア製品の効果を第三者の立場で審査する機関であり、各国のメーカーから申請を受け厳密に審査を行い、VOHC独自の基準をクリアした製品に認証を授与します。そしてVOHCに効果を認められた製品のみ『 VOHC認定マーク 』の使用が許されます。

『 VOHC認定マーク 』は「VOHCにて臨床的に効果が証明された製品」という証というわけです♪

適度な硬さで噛むことができ、歯垢や歯石の付着を軽減することができる優れた製品です!嗜好性も高く、たくさんのわんちゃんが好んで口に入れてくれるというデータもあります!

こういった歯に負担をかけず、お口の健康にもつながる製品を選んであげてください(^^)/

そしてこちらの商品は当院のわんちゃんの待合室側にディスプレイしていますので来院された際は是非チェックしてみてください♪

今回のブログでわんちゃんのおもちゃやハミガキガム選びの参考になれればと思います。その他歯やデンタルケアについて何か気になる事があれば気軽にお声かけくださいね(*^_^*)

この記事を書いた人

愛玩動物看護師 植松(加藤)
小さい頃から猫がいる環境で過ごしたのをきっかけに動物が大好きになり、動物看護師を目指すようになりました。
現在は動物看護師として立場に加え、病院の運営や業務の効率化にも携わっています。
飼い主さまや大切なご家族である動物たちが安心して通えるように看護の面はもちろん、病院の環境づくりにも力を入れておりますので、何か気になることやご相談などありましたら気軽にお声がけいただければと思います。

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