原理から理解するヒーターの特徴

こんにちは、最近明け方に一度起きてしまう獣医師の小島です。

やっと外が暖かくなってきましたね。
動物を飼っている皆さんの中には、ぼちぼちヒーターの温度を下げ始めようか…と検討している方もいますでしょうか。皆さんはどんなヒーターを使っていますか。寒い時期にも保温方法の話をしていましたが(寒い冬、こんな事に注意!)、今回はヒーターの特徴に関してお話しようと思います。

ヒーターの原理には大きく2種類あり、対流式と輻射式があります。
まず対流式は、空気を温めるものです。熱によって発生した暖かい空気を対流させることで空間を暖めます。そのため風が発生します。具体例としてエアコンやファンヒーター、一部の灯油ストーブなどが挙げられます。
輻射式は、熱を持った物体が放射(輻射)する熱を利用したものです。対流式とは違って、空気を介さずに物質の表面温度を上げます。風が発生しません。具体例として床暖房、電気ストーブ、パネルヒーターや暖突などが挙げられます。


基本的に動物に対しては後者の輻射式が適していると言われます。
それは輻射式では温度ムラが生じにくいためです。また風が発生しないため埃が舞うなどの影響による空気の汚染が起こらず、湿度も比較的下がりにくいです。デメリットとしては広い空間を暖めるのが苦手である、コストが対流式よりも高い点が挙げられます。
対して対流式ではコストが比較的安価で広い空間もすぐに暖まりやすいですが、デメリットとして温度ムラや、風による空気の汚染が起こることがあります。また湿度も比較的下がりがちなので注意が必要です。

ただ、動物種にもよりますが対流式が絶対にだめということではありません。人間と一括管理(室温管理)であれば対流式を使用していることも多いと思います。例えば広いお家の中を自由に過ごすようなワンちゃんネコちゃん。この場合輻射式のみで対応するのは、先に述べた様々な特徴から現実的ではないかもしれません。

各ヒーターの特徴を理解し、うまく使っていきたいですね。

我が家のヘビは、天井に設置するヒーターの暖突と、床を暖めるパネルヒーターでケージの1/2弱を暖めています。私は冬眠をさせない管理をしているので、ケージ内が年中同じ温度になるよう室温との関係を見ながら調節しています。また暖突とパネルヒーターは併用が推奨されます。特に地上棲のトカゲやヘビに関しては床に腹部がほぼ接しているため、空間は暖突で暖まっていても床の温度が低いと食物の消化がうまくいかなくなることがあるからです。

暖突はケージの天井に設置するため、温度ムラが起きにくいとはいえどうしても単体だと床面と空間の温度差が生じることがあります。小さなプラケースで赤ちゃんヘビを育てている…という場合はケージ内温度によってはパネルヒーターのみで管理できることがあります。

ヘビが自分で移動して体温を調整できるように、ケージ内に温度勾配をつけるのがポイントです。

この記事を書いた人

獣医師 小島
獣医師 小島
大学の時に行ったエキゾチックアニマルのイベントがきっかけでヘビが大好きになりました。実際にヘビを飼育することで、犬や猫に加え爬虫類や他エキゾチックアニマルの診療を幅広くしたいという想いがより強くなっていきました。
獣医師としてまだ駆け出しですが、精一杯勉強して多くの患者さんの助けになれるよう頑張ります。

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