リンパ管拡張症(タンパク喪失性腸症)

今日は看護師大西の愛犬、花道くんが約3年前に患った病気について紹介します。


今でも思い出します、3年前の寒くなりはじめた頃少しずつ花道くんは症状がでてきました。まず生まれてはじめてゴハンを食べたくない様子が見られそれから数週間、食ムラが多く食いつきが悪い。なんだか変だなぁ…?今までにない様子に私は戸惑いました。
そうしている間に症状は一気に加速… 嘔吐と下痢がはじまり、その繰り返し。
すぐに病院で検査をすると、アルブミンと総蛋白の数値が低い。低アルブミン血症が認められ、内視鏡検査もしてさらに詳しく見てもらい。診断の結果はリンパ管拡張症でした。

犬のリンパ管拡張症とは、腸のリンパ管の異常によりタンパク質が吸収されずに喪失してしまう病気です。リンパ管の中のリンパ液には、血管から浸出した血漿蛋白が溶解した状態で含まれていますが、拡張したリンパ管から血漿蛋白が大量に腸管腔内に漏れでるため、低タンパク血症を起こします。腸粘膜からタンパクが喪失してしまう病気がタンパク漏出性腸症ですが、リンパ管拡張症もその原因疾病のひとつです。

すぐに治療の開始、 薬剤治療の他に低脂肪の処方食に即切り替えです!
食物中の脂肪がリンパ管に負担をかけて悪化させてしまうため、食事の管理は重要になります。
幸い花道くんは、1~2ヶ月でそのまま良くなりました。その子その子で治りが違う病気なので、早めに良くなってくれたことは本当に運が良かったんだなと思います。

花道くんも8歳になりだんだん歳をとってきたことを感じますが、今日も元気に過ごしてくれています。
適切な診断と治療をしてくれた先生に感謝し、花道くんとの時間を大事にしていきたいと思います。

花道くんの活躍によるわんちゃんの投薬動画はこちら

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