当院に、ごはんをしばらく食べられていないというフェレットが来院しました。
フェレットのつみれちゃん。
実は他の動物病院さんから、ご丁寧に紹介をいただいて当院を受診された子なんです。
かなりやせてきてはいるものの、血液検査ではほとんど異常なし。
続くレントゲン検査では、十二指腸〜空腸の消化管拡張が見つかりました。
お腹の超音波検査でも消化管の流れが悪化していたため、消化管内の異物を疑って開腹手術をおこないました。
実際の手術風景はこんな感じ。
気管にチューブを入れてのガス麻酔、血圧、呼気中二酸化炭素、心電図、体温などをモニターで確認しながら手術を進めます。
その結果、出てきたものはこちら。
ほぐしてみると、毛玉と布が絡み合っている様子でした。
その後、順調に回復してくれたつみれちゃん。手術後の流動食をもりもり食べてるようになり元気に退院していきました。
フェレットの消化管内異物は非常に多い病気(?)です。特にやんちゃなフェレットの飼い主さんたちは細かいところまで気をつけるよう、心からお願いします。
この記事を書いた人
- 動物病院は、飼い主様と一緒に、大切な家族である動物たちの幸せを考え、不安や苦しみを解消する場です。検査もただ行えば良いという訳ではありませんので、必要な理由をきちんとご説明した上で進めていきます。筋道を立て、とにかく分かりやすく説明する事には特に力を入れています。
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