わんちゃんの正しいシャンプーできてますか?

こんにちは。突然ですが、獣医にも皮膚科の専門家がいるってご存知でしょうか?
動物病院のホームページなどで、『獣医〇〇科学会所属』といった獣医師の紹介ページを見たことがあるかもしれませんね。
当院では院長が獣医麻酔外科学会、日本獣医エキゾチック動物学会などに所属しており、私は獣医皮膚科学会に所属しています。
学会の主な目的は、教育と研究です。学会やセミナーで治療に関する情報を発表したり、未来の動物に役に立つよう研究をしています。
また学会によっては認定医制度もあり、所定の講習を受けて学会発表や論文、試験をクリアすると専門医になることができます。
私もかゆみや脱毛に悩む動物のお力になりたく、皮膚科の専門医を目指しています。
さて、ちょっと説明が長くなりましたが、先日、その認定医講習会のために東京に行ってきました。
今回はその内容の一部、わんちゃんの皮膚構造について。愛犬のスキンケアに役立てていただけるようお伝えしたいと思います。

わんちゃんの皮膚って、人間より丈夫なイメージ、ありませんか?
実は皮膚の構造からみるとわんちゃんの皮膚はとても薄くてデリケート。
私たちの毛穴からは1本しか毛がはえませんが、わんちゃんは1つの毛穴からは何本もの毛がはえているので、たくさんの毛によって弱い皮膚を守っているのです。
被毛を清潔に保つのは大切ですが、シャンプーを直接皮膚につけて、ガシガシと擦ってしまうとそれだけで皮膚を傷めてしまうこともあります。
なので、わんちゃんのシャンプーをするときは、まず洗面器やペットボトルなどを使ってしっかり泡立ててから洗ってあげるのがおすすめです。
また皮膚のpHも人とは違いますし、わんちゃんの嗅覚は人の何千倍ともいわれています。
そのため、人用のシャンプーではなく、犬の皮膚にあわせて開発されたシャンプーがわんちゃんの被毛をストレスなく保つためにおすすめです。
さらに、わんちゃんの皮膚トラブルには保湿が重要ということもわかってきています。
人のスキンケアでもセラミドが大切な役割を果たすことが知られていますが、犬アトピー性皮膚炎の子は皮膚のセラミド量が減少していることも明らかにされています。セラミドは細胞間の脂肪として、水分を逃がさないよう働いてくれていますので、これにより乾燥してバリア機能が低下。アレルゲンが入ってきやすくなってしまうのです。
乾燥しがちなこれからの季節、わんちゃんのかゆみにも気を付けてあげてください!

当院では皮膚トラブルのある子もトリミングを承っております。
またおうちで使えるシャンプーや保湿剤などもそろえていますので、お気軽にご相談くださいね。

この記事を書いた人

獣医師 伊村晶子
獣医師 伊村晶子
皮膚科認定の資格取得に向けて勉強中。子供たちに命の大切さを伝える活動もしています。ポックル動物病院も私自身も、動物と飼い主様のお力になれるようずっと成長し続けていきたいと思います。

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