暑い日が続いていますが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか?
北海道でも30℃越えが珍しくなくなり、水辺が恋しい季節ですね。
特にわんちゃんを飼っている方は、一緒に水遊びを楽しむ機会があることと思います。
先日、我が家でも犬を連れて、水遊びを満喫してまいりました。
もうすぐ1歳のうちの犬は、水に入るのが初めてだったので、はじめはおっかなびっくりという感じでしたが、その後はザブザブと楽しそうに遊んでいました。
もしかすると、水には入らずに、海辺をお散歩したり、一緒に浜辺でバーベキューを楽しむという方のほうが多いかもしれません。そこで今回は、浜辺に潜む危険についてお話ししたいと思います。
一般的によく言われているのが、熱中症、熱々の砂浜でのパッドのやけど、貝殻やガラス片によるパッドのけが、石やゴミ等の拾い食い、海水を大量に飲むことで起きる食塩中毒、あたりでしょうか?
これらについてはご存知の飼い主さんも多く、対策をされていることと思います。
ここで、意外にも見落とされがちなのが、「砂の誤食」です。
目の前でバクバク食べればもちろんやめさせられますが、砂がたくさんくっついたオモチャを繰り返し口に入れたり、食べ物・飲み物が落ちて味がついた砂をひそかにペロペロしたり、私たちが知らないうちに食べてしまっていることがあります。
砂なんて細かいし、大丈夫では?
と思われるかもしれません。確かに、少し食べたぐらいで問題になることはないのですが、食べすぎると腸に詰まってしまうことがあるのです。
実際に、海に遊びに行った時に食べてしまった砂で腸閉塞を起こしたわんちゃんがいました。腸の一部に、水分を吸って固くなった砂がギュッと詰まった状態で、手術が大変だった記憶があります。
幸い、そのわんちゃんはその後元気に回復しました!
楽しいはずの思い出が悲しい、苦い思い出にならないよう気をつけつつ、残り少ない北海道の夏を楽しく過ごしたいですね。
この記事を書いた人
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出産を機に仕事から離れていましたが、また獣医師として動物と関われることになり、嬉しさと同時に身の引き締まる思いです。
動物と飼い主様の両方に寄り添った診療ができるよう、努めて参りますので、よろしくお願いいたします。
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