先日、下痢をしているとのことで来院したホーランドロップイヤーのサリーちゃん。
長いお耳がかわいらしく、病院スタッフにもよく懐いて愛想のいい人気者。
そんなサリーちゃんは初めて病院にきたときは、お腹をゴロゴロいわせて、触ると痛そうな様子。
硬い便と盲腸便(柔らかい便、普段は自ら食べてしまいます)がキチンと分離されず、出ている状態でした。
症状とレントゲン検査から腸炎、盲腸運動低下が疑われました。
食欲も落ちていたので、お薬とともにごはんを強制的に食べさせてあげる必要がありました。
うさぎの消化管は、とても繊細。常に動き続けていなければなりません。
食べなくなってしまうと、胃や盲腸の動きが落ち、細菌のバランスが崩れ…という悪循環になり、ほうっておくと命の危険もあります。
サリーちゃんは病院で点滴を受けたあと、飼い主さんにお家でも強制給餌をしてもらえるようにお願いしました。
お家での給餌はなかなか難しかったようですが、約1週間、通院をしたところ、糞の大きさが少しづつ元に戻り、食欲もでてきました。
今回のサリーちゃんのような、消化管運動低下から来る食欲不振はうさぎにとても多い病気。
うさぎの飼い主さんはおうちで給餌をする機会もあると思うので、その時は下記ページを参考にやってみてください。
当院の看護師長、もめんちゃんがお手本となってくれましたので、ぜひご覧ください!
この記事を書いた人

- 皮膚科認定の資格取得に向けて勉強中。子供たちに命の大切さを伝える活動もしています。ポックル動物病院も私自身も、動物と飼い主様のお力になれるようずっと成長し続けていきたいと思います。
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