災害時の備えというと、犬や猫を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、うさぎやハムスターなどの小動物、インコや文鳥といった鳥類も、災害時には大きな影響を受けます。
体が小さく、環境の変化に弱い動物ほど、事前の備えがとても重要です。
小動物は環境変化やストレスに弱く、避難や停電が体調不良のきっかけになることがあります。
特にうさぎや齧歯類では、食事内容の変化や摂食量の低下によって、消化管トラブルを起こすケースが少なくありません。
非常時でも普段と同じフードや牧草を継続できるよう、1〜2週間分を目安に備蓄しておきましょう。
また、避難を想定し、ケージやキャリーでの移動に慣らしておくことも大切です。
突然の移動は強いストレスとなるため、日頃からキャリーに入る練習を行い、落ち着いて過ごせる環境を作っておきましょう。
床材やトイレも、できるだけ普段使用しているものを準備することをおすすめします。

非常時でも食事内容や飼育環境をできるだけ変えないことが、体調維持のポイントになります。
フード・牧草・床材・常用薬は必ずセットで準備しましょう。
鳥類は音や揺れに敏感で、特にオカメインコは災害時にパニックを起こしやすい動物です。
そのため、避難時には逃走やケガを防ぐ工夫が欠かせません。
小型ケージやキャリーに慣らしておき、移動中は視界を覆うなどして刺激を減らすことが重要です。
また、鳥はストレスが原因で食欲不振や体調悪化を起こすことがあります。
非常時にも採餌しやすいよう、普段食べ慣れているフードや水入れを準備しておきましょう。
普段ペレットを主食とし、おやつとしてシードを食べている場合は、嗜好性の高いシードを多めに持っていくことをおすすめします。
止まり木やお気に入りのおもちゃなど、安心できるアイテムを一緒に用意するのも有効です。

※写真は鳥類の防災用品の一例です。
環境変化によるストレスを最小限に抑えるため、使い慣れたケージ用品やフードを準備することが重要です。
小動物や鳥は体温調節能力が限られており、停電による温度変化が命に関わることもあります。
夏季は保冷剤、冬季は毛布など、電気を使わない温度管理方法を事前に確認しておきましょう。
保冷・保温用品は、実際に使用して安全性を確認しておくことが大切です。
防災対策は、特別な準備というよりも日常飼育の延長線上にあります。
飼い主さんが落ち着いて行動できることが、ペットの健康と命を守ることにつながります。
ご不明な点や不安があれば、かかりつけの動物病院までお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
- セキセイインコの飼育から鳥の獣医師に憧れてこの道を志しました。飼い主さまと動物たちのお役に立てるよう日々努力してまいります。
- 2026年1月22日ウサギいざという時のためにペットの防災準備をしていますか?-小動物・鳥編-
- 2025年10月9日犬いざという時のために ペットの防災準備をしていますか?犬猫編











