写真は当院の患者さん、テッドくん。
歯は悪くありませんが、あまりにも可愛かったため写真を撮らせて頂いた時のものです。
春になり、何故かデグーちゃんの臼歯の処置が連続しています。
なんとなくやせてきた、口をくちゃくちゃしている、硬いものを食べられなくなった、という症状で皆さん来院されています。
デグー、チンチラ、モルモット、そしてうさぎが上記の様な症状を出している場合には、まずは歯に異常がないかどうか確認する必要があります。
異常がすでにあるけど、元気はあるんだよね・・・と考えて来院するのが遅れれば遅れるほど、体重減少や脱水が進行してしまい、歯科処置時の麻酔リスクが上がってしまいます。症状が無くても、金属製のケージをガリガリとかじる子は要注意。知らない間に不正咬合が進行しますので、歯科検診を受けた方が安心です。
写真は来院されたデグーちゃんの口の中。左下顎(写真では右下)の臼歯がとがっており、舌に潰瘍を形成していました。
幸い、来院されたデグーちゃんたちはみな麻酔下での歯科処置を乗り越えてくれました。痛みがなくなって、嬉しそうにご飯を食べてくれる姿を見ると、こっちまで嬉しくなりますね。
当院には小動物、特にうさぎ・げっ歯類の歯科処置を行うため(だけ)に、専用の道具を揃えています。
なんとなく気になるけど、歯に問題はあるのか?あったとしたら処置が必要なレベルなのか?
是非本当に具合が悪くなる前に、お気軽に相談して下さいね。
この記事を書いた人
- 動物病院は、飼い主様と一緒に、大切な家族である動物たちの幸せを考え、不安や苦しみを解消する場です。検査もただ行えば良いという訳ではありませんので、必要な理由をきちんとご説明した上で進めていきます。筋道を立て、とにかく分かりやすく説明する事には特に力を入れています。
- 2024年7月4日未分類実は大学病院でもエキゾチックアニマルを診療しています
- 2024年6月21日は虫類カメの食欲不振について
- 2024年3月22日モルモットエキゾチック動物学会への参加
- 2023年12月25日は虫類爬虫類の痛風