獣医皮膚科認定医を目指して

こんにちは、獣医皮膚科認定医を目指して勉強中の伊村晶子です。
獣医にも専門ってあるの?と思うかもしれませんが、皮膚科以外にも外科、腫瘍科、眼科、循環器科など、各学会で規定の条件や試験をクリアした獣医師に認定される認定医や専門医などの資格があります。条件というのは皮膚科認定医の場合、講習会・国内外の学会等に所定回数参加すること、論文投稿や学会発表をすること、規定数の皮膚科症例を診察することなど。それを満たすと試験を受ける資格がもらえ、試験に合格すると認定医になれるため、まず試験を受けるにも最短6年はかかるであろう道のりになります。
さて、私が本格的に皮膚科専門医資格を取るために本格的に動きはじめたのは3年くらい前でしょうか。
今日はそのエピソードをブログにしたいと思います。
まず皮膚に興味を持つようになったのは私自身の経験から。約4年前、妊娠中に突然、蕁麻疹が出たのです。ある朝起きたら足から腕からお腹から背中から、もう全身すごい痒み。かけばかくほど皮膚が腫れて痒みも増すという悪循環。
すがる思いで皮膚科に行くも、『蕁麻疹です。でも妊娠中だから内服薬も外用薬もだせない。』と言われ、冷やしたりして掻くのを我慢するしかない…痒みと戦う3日間を過ごしました。こうして、ただ痒いだけなのに痒すぎて何もできないー!というぶつけどころのないイライラを痛感。
アトピー体質でよく痒がってる旦那の気持ちがわかると同時に、愛犬(バーニーズのぼたもち)が耳を痒がっていたけどあまり重要視してなくてごめんねという気持ちになり猛省しました。
さてそれからも息子に食物アレルギーやら湿疹ができたりで皮膚科のお世話になることも増え、痒みストレスのない生き方ってすごく重要だと感じました。
それはわんちゃんもどんな動物も同じはず。皮膚科はすぐ命に関わらないから軽視されがちだけど、だからこそその分野をちゃんと勉強して極めてやろう!と決意したのがきっかけです。
実際、皮膚科を担当するようになって、やはり皮膚は見える臓器なので皮膚や耳などの痒みに悩んでいるわんちゃんはとても多いということを感じます。
動物たちは痒みを我慢できないので、血が出るまで掻き壊してしまうこともあります。
またアレルギーなど生涯にわたり痒みに悩むわんちゃんは、飼い主様にとっても投薬やスキンケア、病院通いなど負担は少なくありません。
アレルギー性外耳炎持ちの犬の飼い主としても、日々の投薬や洗耳をつづけることの大変さはよくわかります。
それでもやっぱり、わんちゃんをを痒みから救ってあげたい!
そんな飼い主様に、できるだけ治療の選択肢を多く提示すること、最新の科学的根拠にもとづいてわかりやすく説明することをモットーに診療しています。

まだまだ論文や学会発表など課題山積みですし、試験に合格できるかもわかりませんが、とりあえず宣言することで自分を追い込むためのブログでした(笑)
トップ画像は今ウェブ開催中の世界獣医皮膚科学会学術集会のオープニング。とってもリアルですね♪
本当はシドニーに行きたかったので残念でしたが、ウェブ開催になったことで、一時停止して辞書で調べたり復習したりできるのでとても役立っています。世界中の皮膚科専門医の先生方の講義を参考に、今後も飼い主様に参考になるよう皮膚情報を更新する予定ですのでよろしくお願いします。

この記事を書いた人

獣医師 伊村晶子
獣医師 伊村晶子
ポックル動物病院が、地域の人に愛される病院となっていけたら嬉しいなと思っています。ポックル動物病院を通じて、動物のため、そして飼い主様のためにお力になりたいです。

関連記事

  1. 病院の仲間③ぼたもち

  2. 学会発表をしてきました

  3. たかが肛門腺、されど肛門腺

  4. トリマー大塚より、ご挨拶

  5. マダニ注意報!

  6. 動物の投薬難しいですよね…

最近の記事

PAGE TOP