未避妊のわんちゃんに多い病気

先日、10歳になるミニチュアダックスのあんちゃんが来院。

IMG_5739

 

 

写真のように右の一番尾側の乳腺が約1cmちょっと、いびつな形に膨らんでいました。MGT

本人の元気には問題ありませんでしたが、犬の乳腺腫瘍は50%悪性。
悪性で治療が遅れると、リンパ節から肺などに転移して命を落とすケースもある怖い病気です。
飼い主さんも手術希望だったので、すぐに手術前の血液検査をして、手術をすることになりました。
良性か悪性かの判断は、取った腫瘍を病理検査センターに出さないとわかりません。
そのため治療は、広範囲に切除することが推奨されており、今回は右側乳腺を全摘出することになりました。
また避妊手術をすることで、再発率を下げることができるため、乳腺を取るのと同時に避妊(子宮と卵巣の摘出)も行いました。
IMG_5617切除した乳腺がこちら。
胸から鼠径にかけて、写真のように5つの乳腺をすべて取りました。
その日は1泊の入院となりましたが、術後の回復はとても順調で、ごはんも食べて、スタッフにも愛想をふりまいてくれたあんちゃん。翌日、元気に退院していきました。

そして手術から10日たった本日、無事抜糸もできてすっきり。
病理検査の結果も良性という結果でひと安心。
これからもご家族のみなさんと、同居のわんちゃんと、幸せに暮らしていけますように!

ちなみにわんちゃんの乳腺腫瘍は、子犬の時、まだ初めての発情が来る前(約6ヶ月齢)に避妊をすることで9割以上、予防することができる病気なんです。長く健康にわんちゃんと過ごすためにも、早期の避妊手術をご検討くださいね。

この記事を書いた人

獣医師 伊村晶子
獣医師 伊村晶子
ポックル動物病院が、地域の人に愛される病院となっていけたら嬉しいなと思っています。ポックル動物病院を通じて、動物のため、そして飼い主様のためにお力になりたいです。

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