我が家にまた家族が増えました。
真っ黒な子猫のろくちゃんです。
ろくちゃんは、当院に実習に通っているSさんの自宅前の道でひかれそうになっているところを保護されました。
母猫も飼い主も見つからず、体重900g、推定2か月弱でやってきたろくちゃん。
検診にきたはずが・・・黒猫好きの院長の一言で引き取ることになってしまいました(笑)
さて、今日は子猫を拾った時に必要な検査について。
①寄生虫病
まず回虫などの内部寄生虫がいないかどうか、便検査をしましょう。
新鮮なうんちをひとかけら、ラップなどにくるんで持ってきていただければ検査できます。
そして耳ダニやシラミなどの外部寄生虫の検査。
ちなみにろくちゃんにはシラミがいたので、皮膚に垂らすタイプのお薬で駆虫しました。
②ウイルス感染症
野良猫ちゃんの持っている一番怖い病気が猫エイズ(FIV)と猫白血病(FeLV)です。
特に我が家のように先住猫のいる場合はなおさらです。
しかしこれらは感染から一定期間たたないと検査が陽性と出なかったり、逆に6か月以下の子猫は母親からの移行抗体の影響で陽性と出てしまったりすることがあるので、保護してから2か月後くらいで検査するのがおすすめです。
あとは買ってきた猫ちゃんと同様、約2~3か月齢で3種(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症)のウイルス病の予防をしてあげましょう。
3種混合ワクチンは初年度だけ、1カ月の間隔で2回の接種が必要です。
ろくちゃんも体重1キロを超えた先日、初回ワクチンを終えました。
まだエイズと白血病の検査の済んでいないろくちゃんは、とらえもんとの濃厚な接触は避けていますが、とても相性がよさそうです。
さらに人の赤ちゃんにも興味深々のろくちゃん。我が家の人気者になりそう?!かと思ったのですが、布団でおしっこしたり、赤ちゃんの顔面にパンチして泣かせたり、とらえもんやぼたもちのフードを食べちゃったり、大変なろくでなしぶりを発揮しています。
え、ろくちゃんの名前の由来ですか?決してろくでなしだからではありませんよ!クロちゃんはよくいるので逆にしてみただけです・・・よ?
この記事を書いた人
- 皮膚科認定の資格取得に向けて勉強中。子供たちに命の大切さを伝える活動もしています。ポックル動物病院も私自身も、動物と飼い主様のお力になれるようずっと成長し続けていきたいと思います。
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