今日紹介するのはカメレオンのぐりちゃん。
実は他の病院さんで、内科治療はずっと受けていたのですが、どんどん食欲がなくなり外科手術が必要だと判断され当院を受診されました。
レントゲンを撮ってみると、小さな丸い塊がたくさんお腹の中にあるのが見られました(写真)。
カメレオンは卵づまりや卵巣の病気が非常に多い動物です。
根本的な治療としては外科手術を行うしかありません。
根本的な治療としては外科手術を行うしかありません。
ぐりちゃんは卵管に入る前の段階で卵が停滞してしまっている状態(卵胞うっ滞)が疑われたため、外科手術を実施することにしました。
ところが、ここからが大変。
実はぐりちゃん、麻酔が効きづらい体質だったのです。
通常当院で用いている吸入ガス麻酔では十分に麻酔をかけることができず、2回手術を中止せざるを得ませんでした。
実はぐりちゃん、麻酔が効きづらい体質だったのです。
通常当院で用いている吸入ガス麻酔では十分に麻酔をかけることができず、2回手術を中止せざるを得ませんでした。
両方の卵胞を合わせますと、右下の写真の量になります。
ぐりちゃんの体重は220グラムだったのですが、術後の体重は180グラムまで下がりました。
これだけのものがお腹の中にあったことで、食欲が低下していたと考えられます。
麻酔がなかなか十分にかからず苦労しましたが、元気になった姿を見ると本当にうれしく思いますね。
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