そうだ、採尿しよう

夏のチョコミント商品には目がない獣医師榮藤です。

前回のブログでは、動物病院で行う「尿検査」のお話をしました。(https://pokkur-ah.com/尿は健康のバロメーター?!/
今回はそんな検査に際して必要な「採尿」についてです。

動物病院での尿検査には、基本的にご自宅での採尿をお願いしています。
しかし採尿方法やその後の保管方法によっては正確な結果が得られない場合もあるため注意が必要です。

一番スタンダードなのは自宅で採尿する方法になります。
自然に排尿したものを採取する方法なのでペットちゃんにとっては刺激のない採尿方法です。
わんちゃんでは、ペットシーツを裏返して設置したり、トイレとしている場所にビニールを置いておいたり、排尿している最中に紙コップやおたまで直接受け取るような方法があります。
当院の患者様には、診察時に採尿をお願いすると、そのまま外で紙コップに上手に採尿してくださるわんちゃんのご家族様もいらっしゃいます!


猫ちゃんでは、猫砂を抜いてみたり極力減らしてみる、トイレの仕組みによっては受け皿のペットシーツを抜いておく、などの方法があります。


ちなみに当院ではエキゾチックアニマルさんにも尿検査を実施することがあります。この場合もご自宅でペットシーツを裏返しにしていただいたり、排尿があるまで広めでフラットなケースに入れておいていただくなどお願いすることがあります!
特にエキゾチックアニマルさんの排尿時は便と共に出てくることも多々あります。便を混じると正確な評価をすることが出来ませんのでご協力ください。

ただしこれらの方法ではペットちゃんの性格によってはなかなか苦戦される方も多くいらっしゃるかと思います。
また採尿時には注意点もいくつかあります。
・出来るだけ朝一番の尿での採取をトライすること(検査目的にもよります)
・異物の混入がないよう採取すること トイレは一度事前にきれいにしておきましょう
・採尿後は出来るだけ新鮮なうちに(理想は3時間以内)ご持参いただくこと
・ご来院までに時間がかかる場合は一度冷蔵保存していただくこと(保存時間が検査結果に影響が出る場合もあります)

なかなか自宅での採尿が難しい時、またはより無菌的な採尿が求められる疾患の治療中、そんな時には動物病院で採尿する方法もあります。
わんちゃん猫ちゃんの診察に際してよく実施されるのは「膀胱穿刺」です。その名の通り、エコー検査にて膀胱を確認しながら、直接注射針を刺し膀胱から採尿する方法です。
この方法の良いところは外部からの雑菌の混入がほとんどないため、細菌感染の有無を確認したい時などにより正確な結果を得られる点です。
注意点としては、尿が膀胱内にある程度溜まっていないと注射針が刺さらず採尿できない可能性があること、怖がりさんで検査中に動いてしまう子などでは膀胱やその他臓器が傷ついてしまったり、お腹の中に尿が漏れてしまうリスクがあることが挙げられます。

エコーでお腹を確認されている様子
院長の愛猫ろくちゃんでした「頑張ったにゃ」

当院では健康診断のセット項目の一部に尿検査が含まれます。このブログが少しでも今後受診される動物さんの参考になれば幸いです。
採尿方法やその頻度については担当獣医師とも相談しながら、その子に合った方法を見つけていきましょうね。


この記事を書いた人

獣医師 榮藤
ハムスターを飼っていたことから、エキゾチックアニマルの診療を行う獣医師になりたいと考えるようになりました。大学在学中にはすっかりモルモットの虜となり、現在は2匹のモルモットとともに暮らしています。
動物たちと飼い主様に寄り添う獣医師になれるよう、日々精進してまいります。

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