食欲の秋に全振りしている獣医師榮藤です。特にかぼちゃスイーツが大好きです(^^)/
今回は、モルモットさんに必要な日常ケアの1つ、「会陰・肛門周囲のお手入れ」のお話をします!
特にオスのモルモットさんを飼育されている方はよくご存じかもしれません。
モルモットの肛門周囲にはアンドロゲン(雄性ホルモン)依存性の脂腺が発達しています。
「ポケット」とも呼ばれるこの部位の内側はヒダ状の壁になっています。
通常は自分でグルーミングをする中で汚れが除去されます。しかし高齢になると、脂腺の分泌量が変化することやグルーミングが不十分になること、またその部位の特徴的な形態から、皮脂や汚れと便塊が絡んで溜まってしまうことがあります。
これを放置すると皮膚炎や尿路感染、二次的な消化器疾患に発展することがありますので、定期的なクリーニングが推奨となります。
もちろん自分で上手くケアが出来ている子に対しては無理に実施する必要はありません。
【ケアの方法】
①まずモルモットさんが受け入れてくれる体勢に保定します。
触れられることに慣れている子では、上半身を支えるように抱え、飼い主様の腿あたりに座らせてあげることで落ち着く子が多い印象を受けます。
②ぬるま湯で湿らせたガーゼや綿棒で集塊物を除去します。
固形の便塊が詰まっているだけであれば、優しく圧迫するだけで解消できることもあります。
脂腺の分泌物が詰まる場合は、ヒダ状の壁に乾いて張り付いてしまうこともあります。この場合は無理に剥がすと皮膚が傷つく恐れもありますので病院へ相談していただくのがよろしいかと思います。
ケアの頻度はその子の汚れの状況によって変動します。高齢のモルモットでは便塊の回収は毎日行わないと維持出来ない子もいます。上手く自分でグルーミング出来ている子においては月1回ほどのチェックで問題ない場合や、ほとんどケアが不要な場合もあります。

ご自宅でもこまめにケアしてくださっていますがすぐ便塊が溜まってしまいます。

便を除去した後は綿棒で内部を拭い取り、終了です。
慣れっこなきゃんたくんは非常に落ち着いて処置させてくれました(^^)
「あれ?何か独特な臭いが気になるな・・・」「なんとなく便の出が悪いかもしれない」と感じた時、一度肛門周囲の確認もしてみましょう。
デリケートな部位ですので、不安な方は病院にご相談くださいね。
当院でも診察時に陰部~肛門にかけての身体検査を行っています。
気になる症状がある場合はご質問ください!

この記事を書いた人
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ハムスターを飼っていたことから、エキゾチックアニマルの診療を行う獣医師になりたいと考えるようになりました。大学在学中にはすっかりモルモットの虜となり、現在は2匹のモルモットとともに暮らしています。
動物たちと飼い主様に寄り添う獣医師になれるよう、日々精進してまいります。
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