猫専用診察室のご紹介

当院は2022年に猫に優しい病院の国際基準とされるキャットフレンドリークリニックゴールド認定を取得しました。
その後も猫大好きなスタッフたちと、猫にストレスの少ない病院環境にできるよう勉強を続けており、診察室をリニューアルしたのでご紹介します!

猫ちゃんは体から放出されるフェロモンと呼ばれる物質を通じてコミュニケーションをしていると言われています。何種類ものフェロモンがある中でも母猫の乳房周囲から放出されるフェロモンは子猫に安心感を与える効果があり、この成分を商品にした「フェリウェイ」の拡散器を診察室内に設置しました!(入院室にも設置しています)
猫ちゃんは環境変化に敏感なので、まずは嗅覚で安心してもらえる効果があります。
なのでまず診察室に入ってすぐ猫ちゃんを診察台に出すのではなく、猫ちゃんが部屋になれるまでフェリウェイを嗅いでもらいつつ、飼い主さんから体調などのお話を聞かせてもらえればと思います。

また猫専用診察室を優先的に診察で使用できるよう、以前あったエコーを別室へ移動して、猫の飼育情報やリーフレットを置く棚を設置しました。飼い主さんにも専用部屋を楽しんでもらえるよう、時計やステッカーなどの猫グッズも増やしてみました。
待合室に置く本も少しずつ猫の本をリニューアルしていますので、探してみてくださいね。

またインテリアだけでなく、猫の特性や優しい保定方法もスタッフ間で共有しています。例えば猫ちゃんは音に敏感なので、キャリーの出し入れの音、犬の鳴き声、点滴をセットする音など、できるだけ静かに、遠ざけるよう配慮しています。また突然、見たことのないものが視野に入ってくることで怖い思いをさせないよう、フェリウェイをかけたタオルで目隠しするように顔~体まで包んで保定するようことがあります。
保定方法は猫ちゃんの性格にあわせて、3段階にわけています。一番緊張の少ないタイプの子は看護師1人でタオルでふんわり包むだけ、少し怖がって怒ってしまう子は上半身と下半身を支えられるよう2人で保定、とても怖がりで大きなストレスを感じてしまう子は鎮静剤を使用するようにしています。(来院前に自宅で飲んでくる薬や病院で注射する薬があります)

猫ちゃんの来院のストレスが少しでも減らせるよう、今後とも設備やスタッフの知識、対応力を向上してきたいと思いますので、体調の悪い時はもちろん、予防や検診などお気軽にご来院いただければと思います!

この記事を書いた人

獣医師 伊村晶子
皮膚科認定の資格取得に向けて勉強中。子供たちに命の大切さを伝える活動もしています。ポックル動物病院も私自身も、動物と飼い主様のお力になれるようずっと成長し続けていきたいと思います。

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