ワクチンだけじゃない猫の予防のお話

4月から7月までの間は、狂犬病予防注射やフィラリア予防で来院機会が増えるワンちゃん。

それに引き換え、特定の時期に来院する機会が少ない猫ちゃん。今回はそんな猫ちゃんの、今まであまりされていなかったフィラリア予防についてのお話です。

まずフィラリア症ってどんな病気?という方もいるかと思います。初めに、フィラリア症について簡単にご説明させていただきます。

フィラリア症とは、一般にフィラリアと呼ばれる細長い線虫が、動物の肺動脈や心臓の右心系などに寄生する事により、肺循環及び心臓機能に障害をもたらす疾病の事です。

フィラリアは、感染動物の血を蚊が吸った際に、血液中に存在するフィラリアの幼虫を一緒に吸います。そして蚊の体内で感染力を持った状態まで成長します。感染幼虫を保有した蚊が他の動物を刺すと、感染幼虫はその動物の体内に侵入。そして、体内で成虫へと成長していきます。

治療期間は長期間にわたる事が多く、動物への負担や飼い主様の経済的な負担もあります。なので、感染予防が非常に重要となります。

フィラリアの主な宿主は犬なので、予防対象としては犬が多いです。ですが、実は犬だけではなくその他の動物にも感染します。感染動物の一例としては、猫・フェレットがあげられます。当院では、毎年しっかりと予防をしてくれているフェレットが、沢山来てくれています。

感染するのは分かったけど…猫も必要なの?という猫ちゃんの飼い主様!!これからは、猫ちゃんも予防していく時代です。

通常猫の場合は、フィラリアに感染しても自己免疫力で殺す事が出来ます。ですが、感染症等で免疫力が下がっているとフィラリアを殺す事が出来なくなります。そして感染から約3ヶ月を過ぎた頃から、PIM(ピム)という肺血管内マクロファージという免疫細胞の一種が活性化し、肺に炎症を起こします。肺動脈に移行した虫体により、喘息・アレルギー性気管支炎の様な症状がでます。後に成虫は死滅しますが、一度起きた炎症反応はそのまま残ります。そして一度起きた炎症は、残念ながら治す事が出来ません。フィラリア症に感染し悪化した場合、まれに突然死を招く場合もあります。

フィラリア症の症状は、他の病気とにていたり確定診断が難しいです。そのため、見逃されているケースが多いと考えられています。

当院では、写真にあるお薬をご用意しております。どちらも毎月一回背中に滴下するタイプになりますので、投薬させられない!!というストレスもありません。ご希望の方は、一度診察にご来院下さい。

愛する家族を、月に一度のお薬で一緒にフィラリアから守りませんか?

この記事を書いた人

愛玩動物看護師 八柳
十勝出身、おしゃべり大好き、2児の母です。よろしくお願いします。

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