8月に入り、最近は30度を超える日が多く、飼い主様もペットちゃんも熱中症には注意が必要ですね。水分補給しっかりしていきましょう!
今回はタイトルの通り…ワンちゃんを飼っている皆様、フィアリア予防忘れていませんか?
1.フィラリアってどこから移るの?
→感染サイクルがあり、簡単に説明すると、まずフィラリアに感染している犬を蚊が刺すと、蚊の体内にフィラリアが入り込みます。
その後、蚊の体内で成長し、そのフィラリア感染中の蚊が別の犬を刺す事で、その犬も感染していく…という流れになります。
感染しないために「フィラリアの予防薬を毎年(6〜11月)飲むこと」が必要となります。
蚊が出はじめた1ヶ月後〜蚊が出なくなった1ヶ月後までしっかり予防していきましょう。
そしてお薬を飲む前に、必ずフィラリアに感染していないかどうかを抗原検査キットで調べます。
2.なぜ毎年フィラリアの検査しなければいけないの?
→もし感染している状態で予防薬(駆虫薬)を飲んでしまうと…
血管内で成長しているフィラリア達を一気に駆虫することになるため、アナフィラキシーショックを起こしたり、血管内で詰まりを起こすことで麻痺や脳梗塞を起こすなど、危険な事がたくさんあるのです。
今年もたくさんのワンちゃんが検査をしていますが、5分程度で終わる簡単な検査になっているので、毎年ちゃんと検査してから予防を始めてくださいね。
3.もしフィラリアに感染してたらどうなるの?
→初期の頃は無症状であることがほとんどです。
フィラリアが成長・増殖するに連れてだんだんと「咳や呼吸数の増加」などが出てきます。
フィラリアは肺動脈・心臓に寄生するため、末期になると心臓の機能低下、失神する、腹水が溜まるなど…
そして最悪の場合、死に至る可能性があります。
感染している子の場合、その子その子に合わせての治療が必要となってきます。なるべく早めに気づくためにも、毎年検査は忘れずに行いましょう。
そして、今回なぜこの話題を出したかというと…
今年、抗原検査キットで陽性反応が出たワンちゃんがいました!!
無症状でしたが、フィラリア予防の前の検査で陽性が出ました。
そのワンちゃんの血液中にいるフィラリアがこちらです。少々見にくいですが、細長い形をしています。
手稲にフィラリアに感染しているワンちゃんがいるという事は…先ほども説明したように蚊によって運ばれていくと、皆様のお家で飼っているワンちゃんも感染するリスクがあるという事です!
もちろん、全ての蚊が感染している訳ではありません。ですが、時期的にも蚊がたくさん出てきますので、室内飼育の子でも注意が必要です。
きちんとフィラリア予防薬(駆虫薬)を毎月飲んでいる子は、ほぼ100%の予防ができると言われています。
今年まだ検査してないな…。予防薬貰わないと…。という飼い主様、お早めに診察のご予約をして頂ければと思います。(オンライン予約もできますので、ご利用ください。)
フィラリア予防薬には、「錠剤タイプ」のものや、クッキーのような「おやつタイプ」のものなど、種類が何個かあります。
我が家のパピヨン2匹は「おやつタイプ」の方を毎月美味しそうに食べてくれてます!
フィラリアと一緒に「ノミ・ダニ」も予防できるお薬もあるので、まだの方は是非、ご検討ください。
6回も投薬があるとつい忘れがちになりますが、蚊がいなくなった後の最後の駆虫が冬の間に発症させないために重要なので、蚊はもういなくなったな~と安心せずに、11月まで投薬をお願いします。
この記事を書いた人
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治療中のパピヨン2匹と暮らしています。
高齢になりますが、毎日お薬を飲みながら頑張ってくれています。
飼い主様に寄り添い、ちょっとした不安や心配事でも、気軽に相談していただける動物看護師になれるよう努力します。
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