リウマチ性関節炎とは、犬に良く発生する疾患です。
ジャンガリアンハムスターで四肢の腫脹と疼痛がみられました。
抗生剤・消炎治療に反応せず、さらに腫脹が悪化し関節の変形もみとめられたため、リウマチ性関節炎を疑いました。
免疫抑制量のプレドニゾロン(ステロイド剤)を投与し始めたところ明らかに炎症が鎮静化してきました。
残念ながら一度起こってしまった関節の変形は治す事はできませんが、痛みと炎症が緩和される事で生活の質は向上します。
リウマチはハムスターで多い疾患ではありませんが、除外診断をしつつ他の動物で確立している診断基準を当てはめることで、十分な検査ができない動物でも診断を絞り込む事ができます。
足が腫れて、歩き方が変化する他の疾患としては腫瘍や細菌感染症、骨折などが考えられます。
歩き方の変化が見られた際には、進行しているかどうか、何かきっかけがあって腫れ始めたのか、ご家族で確認のうえご来院下さい。
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- 動物病院は、飼い主様と一緒に、大切な家族である動物たちの幸せを考え、不安や苦しみを解消する場です。検査もただ行えば良いという訳ではありませんので、必要な理由をきちんとご説明した上で進めていきます。筋道を立て、とにかく分かりやすく説明する事には特に力を入れています。
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