真冬日が続いています。
それに伴い、下痢や嘔吐のわんちゃん・ねこちゃんが増えているように思います。
寒い日だからこそ、よりいっそう動物たちの体調には気をつけてあげて下さいね。
今日は、ジャンガリアンハムスター・くるみちゃんの健康診断および精密検査についてのお話。
ジャンガリアンハムスターは、正常な体重が約35〜60グラムくらいと非常に小さな動物。
さらに体調が悪くても隠してしまうことも多く、症状がでたときにはかなり病状が進行している事も。
今回は、1才半を過ぎたので健康診断をしておきたい、との事で血液検査、レントゲン検査を実施しました。
実はくるみちゃん、1才になった際にも同様の検査を行っています。
小さな動物に「血液検査をしましょう」とお伝えすると驚かれる事が多々あります。
一時的に麻酔をかける必要はありますが、ハムスターちゃんでも血液検査は可能です。
実際に採血している様子は右の写真の通り。
(ただし、サイズによっては採血できないケースもあります)
また全身麻酔下であれば、レントゲン検査できちんとした画像を撮影することができます。
(動かない事で、ブレのない正確な画像が撮影できます)
まさに一石二鳥です。さらに動物のストレスもかかりませんので、一石三鳥かもしれません。
病気の場合、見る・聴く・触るという検査では分からない事が多々あります。
飼い主さんの希望や動物の状態にもよりますが、検査をきちんとして病気を特定し、治療するのが本来の私たちの仕事だと考えています。
動物に過度なリスクを負わせてまで行うべきではありませんが、当院では「どこまで検査するべきか」という所までご説明させていただいてから健診・治療プランを立てさせてもらっています。
くるみちゃんがまだまだ元気で過ごせるよう、スタッフ一同祈っています!
この記事を書いた人

- 動物病院は、飼い主様と一緒に、大切な家族である動物たちの幸せを考え、不安や苦しみを解消する場です。検査もただ行えば良いという訳ではありませんので、必要な理由をきちんとご説明した上で進めていきます。筋道を立て、とにかく分かりやすく説明する事には特に力を入れています。
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