「ごはんをたくさん食べてくれるから安心♪」
「おやつを喜んで食べる姿がかわいくて、ついついあげてしまう」

鳥さんとの生活では、食べる姿を見ることも楽しみのひとつですよね。

一方で、ペットとして暮らす鳥さんは、野生の鳥と比べて運動量が少なく、食事も十分に与えられる環境にあります。そのため、知らないうちに体重が増えてしまうことがあります。

肥満は見た目だけの問題ではありません。
健康寿命をのばすためにも、適切な体重を維持することが大切です。

──────

🍚まずは「今、どのくらい食べているか」を知りましょう

食事制限を始める前に大切なのが、現在の食事量を把握することです。

シードやペレットを「このくらいかな?」と感覚で入れていると、実際にどのくらい食べているのか分からないことがあります。

まずは数日間、

  • 1日に与えているシード・ペレットの量
  • 実際に食べた量
  • おやつの種類と量
  • 野菜などの副食
  • 体重の変化(朝に測定)

を記録してみましょう。

──────

⚖️ 「食べる量を減らせばいい」は要注意!

肥満の鳥さんを見ると、
「とにかくごはんを減らそう!」
と考えてしまいがちです。

しかし、鳥さんにとって急激な食事制限は危険です。

体重が減りすぎたり、必要な栄養素が不足したりする可能性があるため、体重を確認しながら少しずつ調整することが重要です。

特に小型鳥では、数gの変化でも体重に占める割合が大きくなります。

そのため、

「何gまで減らす」という一律の基準ではなく、その子の種類・体格・現在の体重・食事内容・運動量などを考えて調整する必要があります。

鳥さんのダイエットを行う場合は、定期的に動物病院で体型チェックを行いましょう。

──────

🐦「ごはんを減らすと、すぐ食べ終わってしまう……」そんなときは?

食事制限をすると、

「ごはんを一瞬で食べてしまってかわいそう」
「お腹がすいて、呼び鳴きをする」

というご相談を受けることがあります。

そんなときは、食事量だけでなく、与え方を工夫することも大切です。

例えば、

① ダイエット用ペレットに変更する
ペレット食の子では、体重管理用のペレットを選択できる場合があります。

② 1日の食事量を分けて、与える回数を増やす
1日の総量は変えずに、1回の量を少なくして回数を増やすことで、空腹の時間を減らせます。

③フードをすり潰し、容量を増やす
同じく一日の総量は変えずに、すり潰して上げることで全体の容量を増やすことができます。

その子に合った量を守りながら、無理のない方法で体重管理をしていきましょう。

──────

🪽食事制限だけではありません!「運動」も大切

体重管理では、食事だけでなく運動量を増やすことも大切です。

放鳥の時間を確保したり、ケージ内で移動する機会を増やしたり、止まり木やおもちゃの配置を工夫したりすることで、自然に活動量を増やせる場合があります。

鳥さんにとって運動は、単にカロリーを消費するだけではありません。

飛ぶ・歩く・登る・遊ぶ・餌を探すといった行動は、身体だけでなく精神的な刺激にもなります。

ただし、運動量を増やす場合も、その子の年齢や体調に合わせて無理のない範囲で行いましょう。

──────

🔍 食事を減らしても痩せない場合は?

「食事量を見直しているのに、なかなか体重が減らない」

そんな場合には、

  • 実際には食事量が十分に減っていない
  • おやつや副食が多い
  • 運動量が少ない
  • 年齢による代謝の変化
  • 食事内容のバランス
  • その他の病気

など、さまざまな原因が考えられます。

また、鳥さんは体調不良を隠す傾向があり、「太っているから元気」とは限りません。

健康診断では体重だけでなく、体格や筋肉量、食事内容、糞便、身体検査などを総合的に確認することが大切です。鳥さんの定期的な健康診断は、病気の早期発見にも役立ちます。

──────

🦜‬⸒⸒ 最後に

鳥さんにとって「食べること」は毎日の大きな楽しみです。

だからこそ、単純に「食事を減らす」のではなく、
「何を、どのくらい、どんなふうに食べるか」を見直すことが大切です。

「うちの子は太っているのかな?」
「どのくらい食事を減らせばいい?」
「シードとペレット、どちらがいい?」
「食事を減らしているのに体重が変わらない」

そんな疑問があれば、ぜひ一度ご相談ください。

鳥さんの種類や体格、現在の食事内容、生活環境などを確認しながら、その子に合った体重管理を一緒に考えていきましょう。

合同会社ポックル ポックル動物病院