デグーの不正咬合

5月なのに、突然の真夏日、皆さん大丈夫でしょうか?
特に熱中症になりやすい動物さんの飼い主さんは気が気じゃないと思います。

今日は、デグーちゃんの歯科疾患、「不正咬合」について。

とっても人なつこいデグーちゃん。
飼い主さんを見てケージをいっつもガジガジと咬んでいる子は特に要注意なのが、不正咬合。
飼い主さんが気づかないうちにどんどんと進行してしまい、気づいた時には手遅れになっている事も。

実際の画像を見てみましょう。IMG_0489-2
これが、不正咬合で歯が舌に刺さってしまったデグーちゃんの画像です。
右下の臼歯が内側にのびています。

また、右下は別の子のレントゲン写真ですが、上の臼歯の根元がより上方に伸びてしまっています。噛み合わせの面もかなりずれてしまっていますね。

このように不正咬合が進行してしまうと、定期的に歯を削り続けなければならない事がほとんどです。
そうならないためにも、
①ペレットを控えめにして、しっかりと牧草も食べさせること。
②ケージの金網などを咬んでしまうようなら、かじられないように別のかじり木などで気を散らしたり、アクリル板などで裏打ちしたりの対策をすること。
③定期的に体重をチェックし、体重が妙に減ってくるようならば動物病院に相談すること。
以上3点にとにかく気をつけるようにしてください。

ちなみにアイキャッチの画像は、不正咬合で口内炎になってしまったデグーちゃんに、半導体のレーザー治療を実施しているところです。

飼い主さん達が、可愛いデグーちゃんとの生活を満喫して、さらにデグーちゃんファンが増えてくれるのを、一人のデグー好きとして心待ちにしています。

この記事を書いた人

院長 伊村啓
院長 伊村啓
動物病院は、飼い主様と一緒に、大切な家族である動物たちの幸せを考え、不安や苦しみを解消する場です。検査もただ行えば良いという訳ではありませんので、必要な理由をきちんとご説明した上で進めていきます。筋道を立て、とにかく分かりやすく説明する事には特に力を入れています。

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