食べちゃいけないもの食べちゃった!そんな時は…

皆さんこんにちは。
先日はバレンタインでしたね!
おいしいチョコを堪能された方も多いのではないでしょうか?
我が家では子供たちが簡単なキットを使って手作りチョコを作りました。
おこぼれを貰った看護師沢田です。


チョコレートと言えばわんちゃん猫ちゃんが食べてしまうと中毒を起こしてしまうと言うのはここ最近ではよく聞かれるようになったかと思います。
こういった中毒性がある食べ物を食べてしまった時、気をつけなければいけないことについてお話をしたいと思います。


中毒性のある物質といってもたくさんの種類があります。
有名なのは、玉ねぎなどのネギ類を食べることによって起こる溶血性貧血、こちらはご存知の方も多いのではないでしょうか。
また歯磨きガムや歯磨き粉に含まれるキシリトールの過剰摂取による低血糖、レーズンなどのぶどうを摂取することによる急性腎不全などもご存知の方はいらっしゃるかもしれません。
他にも様々な中毒物質がありますが、ほとんどのものに共通して言えるのが、摂取した後、なるべく早くに体内から取り除いてあげる必要があるという事です。
多く用いられているものに、薬剤を使って吐き気を起こさせる催吐処置と言う方法があります。
当院でも静脈内や筋肉内に投与する薬剤を用いて、吐かせる処置を行っています。


近年では副作用の少ない薬剤を用いた方法も推奨されるようになり、より効果的に、安全に処置を行う事ができるようになりました。
薬剤で吐くことができなかった場合、全身麻酔をかけて内視鏡で取り出す、胃洗浄をするなどの処置が必要な場合もあります。
当院では内視鏡がないので、お薬を使った催吐の成功率が高くなるように努めていきたいと思っております。
また、処置後は点滴を行ったり、毒素を吸着する活性炭の薬剤を投与する場合もあります。



ご自宅でみていくうえで気をつけていただきたい事は、危ないものを食べられないように気をつけるのはもちろんですが、万が一食べてしまった場合は、なるべく早くに動物病院にご連絡ください。
食後2〜3時間経ってしまうと胃から腸に流れてしまうため、吐かせる処置をすることができなくなってしまいます。
時間が経つほど中毒物質は体に吸収されてしまいますので、早急に対処が必要になります。
冒頭に出てきたチョコレートですが、こちらはカカオの含有量によって中毒性が変わってきます。
カカオの濃度が高いものほど毒性も高くなりますので、特に注意してください。
昔は塩やオキシドールを飲ませるなどで吐かせることができると言われていたこともありましたが、投与しても吐く事ができず塩分中毒になる、また吐くことができても吐き気が止まらなくなる、胃の粘膜を傷つけてしまうなど非常に危険ですので、ご自宅での処置は絶対に行わないでください。

受診した方が良いか迷った場合は、まずご相談だけでも構いませんので、お電話ください!

この記事を書いた人

愛玩動物看護師 沢田
愛玩動物看護師 沢田
知らない環境では動物も飼い主様も不安な気持ちになる事も多いと思います。そんな不安な気持ちに寄り添い、安心して帰ってもらえるような看護を目指しています。飼い主様と動物が幸せに暮らしていくためのベストな方法を、いっしょに考えていきたいと思っています。

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