血流計を導入しました!

うりぼうちゃん。右の頬に腫瘍があり、どんどん大きくなってきているとのことで来院されました。

見てみると、右頬の皮下に腫瘤があり、本人も違和感があるのか掻いてしまっているようす。
幸いレントゲン検査では骨に異常はなく、手術を行うことになりました。

もともと顔の周りは大きな血管や大事な神経も多く、手術には細心の注意が必要。 chipmunk surgery IO catheter
その上、シマリスでは頬袋も温存しないといけません。
手術中に頬袋を傷つけないように、目印として綿棒を入れて手術を開始しました。

出血が多くなることが予想されましたので、骨髄内に点滴をしつつ手術。
幸い、血管や神経、頬袋、すべてを温存して腫瘍だけ切除することが出来ました。chipmunk cheek tumor surgery

さて実は、うりぼうちゃんの手術から登場した新しいモニタリング装置があります。
それがこちら(写真)。

ドプラー血流計という装置です。doppler blood flow monitor
ハムスターやシマリスなど、100グラムに満たないような小動物だと、通常の心電図だとうまく波形がでないことがあります。
その点、この装置を使うと実際の血流をとらえて、音として出力してくれるため、
音の頻度から心拍数を、音の強さから循環の変化を、それぞれ把握することが出来るわけです。

犬や猫でも、正確な血圧を測定するのにとても有効です(右写真)。doppler blood pressure monitor
これからも小さな動物から大きな動物まで、より安全な麻酔を追及していきます。

この記事を書いた人

院長 伊村啓
院長 伊村啓
動物病院は、飼い主様と一緒に、大切な家族である動物たちの幸せを考え、不安や苦しみを解消する場です。検査もただ行えば良いという訳ではありませんので、必要な理由をきちんとご説明した上で進めていきます。筋道を立て、とにかく分かりやすく説明する事には特に力を入れています。

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