皆さんこんにちは!
すっかり秋らしい寒さになってきましたね。
寒さに負けて昨日ついに今シーズン初ストーブ点火してしまいました。
灯油代とビール代はケチらないがモットーの看護師沢田です。
9月6日の北海道地震の後、保護されて当院にやって来た子猫ちゃん。
地震のせいか母親がいなくなってしまったようで、来院時はまだ目もあいていない状態でした。生後4~5日と推定されます。
この月齢で保護してしまった場合、どうすれば良いのでしょうか?
母親がいない場合、授乳、排泄、体重管理を人間がしていかなければいけません。
ミルクは子猫用の物を与えます。(牛乳ではだめですよ!)
最近ではホームセンターなどでも取り扱っている所が増えて便利になりましたね。
作り方が缶に書いてありますので、まずはその通りに与えます。
夜中でも頻回与える必要があるので、最初のうちはとても大変です。
哺乳瓶で飲ませる時は、人間の赤ちゃんのように仰向けにしないように気を付けます!
犬や猫はうつ伏せの状態で母乳を飲むので、仰向けにしてしまうと誤飲してしまう可能性があります。
きちんと飲めている時は、舌が哺乳瓶の乳首に巻き付くように吸い付き、耳がピクピク動く様子が見られます。
しかし上手に飲めていない場合、口には入れるけどいつまでもモグモグしていたり、チュパチュパ大きな音を立てている時は空気をたくさん飲んでしまっていたりで、飲んでいるように見えてもミルクは全然減っていないという事があります。
体重は毎日決まった時間に、お菓子用などの細かい数値まで量れる量りを使用します。
正常であれば毎日体重は増えていくので、減っている場合はもちろん、昨日と変わらない場合も動物病院を受診する必要があります!
また、産まれたばかりの子猫は自力で排泄をする事ができないので、ティッシュなどで陰部をポンポンと刺激して排泄させます。
便が出せないとお腹がパンパンになってしまうので、肛門を刺激して出してあげます。
ちなみに右が男の子、左が女の子です!
当院に連れてきてもらった猫ちゃん達は、自力でミルクが飲めないコがいて、病院でチューブを入れて強制的にミルクを与えていました。
6頭連れてきたうちの2頭は亡くなってしまい、残りのコ達も吐いたり下痢したりで危ない状態になる事もありましたが、今は離乳食を食べられるくらい元気になってくれました。
現在の写真がこちら。
だいぶ大きくなりました!
子猫のお世話は大変ですが、スタッフはみんなかわいい姿にメロメロになっています(*^_^*)
野良猫ちゃんや望まない繁殖によって不幸な運命をたどる子猫ちゃんが少しでも減る事を、一猫好きとして願ってやまないです。
この記事を書いた人

- 知らない環境では動物も飼い主様も不安な気持ちになる事も多いと思います。そんな不安な気持ちに寄り添い、安心して帰ってもらえるような看護を目指しています。飼い主様と動物が幸せに暮らしていくためのベストな方法を、いっしょに考えていきたいと思っています。
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