獣医になるには?

ポックル動物病院、開業から約2年。中学生、高校生、専門学校生、大学生…こんな開業したての動物病院ですがこれまでにたくさんの実習生が来てくれました。

今日はそんな実習生からよく受ける質問、獣医になるにはどうしたらいいのでしょうか?という疑問にお答えします!

まず高校を卒業したら獣医学部(獣医学科)のある大学に進学しなければなりません。
実はここが一番の難関です。
日本には獣医学科のある大学が16か所しかありません。
国立11校、私立5校。北海道には北海道大学、帯広畜産大学、酪農学園大学の3校です。
私たちの入学した頃は、その倍率は20倍以上といわれるほど狭き門。(マンガ、動物のお医者さんが流行った頃だったからかも?)

入学後は、6年間、授業や実習を受けていきます。
まずは基礎となる動物の体の仕組み(解剖学や生理学など)から始まりますが、牛と馬と犬と猫とウサギと鳥と・・・それぞれ違うのでテスト前は膨大な暗記量に襲われます。
そして実習では動物の命を犠牲にしなければならない機会もあり、動物が好きで目指したのに・・・というギャップに悩まされることもあります。

その後は病気について(伝染病学や病理学など)、そして臨床系(内科、外科学、繁殖学など)、さらに公衆衛生学など。
外国語や法学、魚病学なんていう授業もありました。
4年生からはゼミ(研究室)を選んで所属することになり、6年生では卒論も書かなければなりません。
どこの大学もそうですが単位をとれなければ6年では終わらないので試験前はよく徹夜で勉強したものです。

さてこうして卒業見込みとなると、6年生の2月頃、獣医師国家試験を受けることができます。
合格率は8割から9割と高いのですが、年に1度しかないチャンス!
せっかく就職の内定が決まっていても合格しないと獣医師資格がもらえないのでプレッシャーはあります。
そして3月に合格発表があり、獣医師免許が届き、晴れて獣医師となることができるのです。

いかがでしたか?
ほぼ大学の話になってしまいましたが、どうしても勉強とは切っても切れない道になります。
動物が好きなだけでなく、それだけの覚悟と根性が必要になりますので、進路を考える参考にしてくださいね。
ポックル動物病院は、未来の獣医さんを応援しています!

この記事を書いた人

獣医師 伊村晶子
皮膚科認定の資格取得に向けて勉強中。子供たちに命の大切さを伝える活動もしています。ポックル動物病院も私自身も、動物と飼い主様のお力になれるようずっと成長し続けていきたいと思います。

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