こんにちは!9月に入り、少し秋めいてきましたね。まだ蒸し暑さは続いていますが、夜は涼しくなってきた気がして嬉しい新岡です。
この時期くらいから、また気になってくるのではないでしょうか。猫の抜け毛です。
春と秋にくる換毛期。これからの秋は、冬毛のもふもふになるため抜け毛が増える時期ですね。うちの猫は、毎年冬になると太ったんじゃないかと思うほど冬毛で一回り大きくなります。冬は好きじゃないですが、冬毛の猫を見るのは大好きです。
そんな抜け毛の多くなる時期に気をつけたいのが、毛球症です。
毛球症とは?
猫は舌の突起で被毛をからめ取り、抜け毛を飲み込みます。通常は便と一緒に排出されますが、量が多いと胃や腸に毛が溜まってしまいます。その毛が塊化してしまうと「毛球」になります。
毛球症で最もよくみられる症状は嘔吐です。特に食後頻繁に吐いたり、毛玉ばかり吐く場合は注意が必要です。胃や腸に毛が詰まると不快感が増し、食欲不振に繋がります。また、腸に詰まることで便がうまく排出されず、便秘になってしまうことがあります。腸が刺激されることにより下痢をする子もいます。
「たまに毛玉を吐く」のは猫の正常な生理現象ですが、回数が多い・元気がない・食欲が落ちる場合は毛球症を疑います。
特に長毛種(ペルシャやメインクーンなど)や、抜け毛が増える換毛期に毛球症のリスクが高まります。
予防するためには?
最も効果的なのが「ブラッシング」です。

短毛種ではラバーブラシや、手袋タイプになっているブラシ等で優しく除去してあげてください。長毛種はスリッカーブラシやピンブラシ、コームを用いて毛をとかしてあげると毛玉予防にもなります。
ブラッシングは苦手…という猫ちゃんもいますよね。嫌がる子にはまず、ブラシに慣れさせることからやってみましょう。
まずはブラシをかじらせたり、じゃらせたりして怖くないものだとわかってもらいます。
次に、猫が撫でられて嬉しいところから当ててみます。嫌がったりしたらすぐに中断してください。一気にやりきろうとせず、僅かな時間でOKです。繰り返しチャレンジです!
おやつをあげながらブラシを当ててみたりするのも、おやつが好きな子であれば効果的かもしれません。
換毛期では毎日のブラッシングが理想とされています。毎日数分程度の短い時間で良いと思います。

その他の予防策
・食事管理
毛玉ケアができる食物繊維を多く含み、腸内で毛を絡め取り排泄を促すフードや、オイルや酵素が配合されたサプリメントやおやつも有効です。
・水分摂取
水をしっかり飲むことで便通が良くなり、毛が排出されやすくなります。食事にウェットフードを取り入れるのもおすすめです。
・適度な運動
運動不足は腸の動きを鈍らせ、毛が溜まりやすくなります。遊びで体を動かすことも毛球症予防の一つです。
ブラッシングを行うことで、皮膚トラブルを防ぐこともできます。
抜け毛が残ると皮膚の通気性が悪くなり、フケやかゆみの原因になります。
換毛期には特に毛の生え変わりで古い毛と新しい毛が絡まりやすく、毛玉やもつれができやすくなります。
もつれ部分が皮膚を引っ張り、炎症や痛みの原因になることもあります。毛玉になってしまったまま放置すると「毛玉の下で皮膚炎」が隠れて進行することも…!
ガチガチのフェルト状になってしまった毛玉などは、当院ではバリカンで毛を刈って除去したりしています。
ブラッシングは血行促進にもなり、飼い主さんとの大事なコミュニケーションにもなります。ブラッシングを行って、換毛期を乗り切りましょう!

この記事を書いた人

- 6年間ペットショップに勤めていましたが、動物看護に携わりたいと考えるようになり病院で働くことに。飼い主様の不安に寄り添い、少しでも安心して動物を預けていただけるよう努力していきます。











