猫と赤ちゃんの健康のために

こんにちは!子どもが産まれ、1年間育休いただいておりましたが、先日復帰いたしました新岡です。

この1年間は子どもと猫との生活だったので、それについてご紹介したいと思います。

赤ちゃんと猫の共同生活にあたって、まずは環境を整えました。

赤ちゃんにはベビーベッドを用意して、床や猫も使う私たちのベッドではあまり寝かさないようしました。猫アレルギーが心配な方は、赤ちゃんを寝かせる部屋には猫を入れない方が良いかと思います。猫のご飯やトイレなどは赤ちゃんを連れて行かない別室に用意して、落ち着いて食べたりすることができるようしました。

赤ちゃんの泣き声は普段聞き慣れないものでしょうし、大きな声なのでびっくりしてしまう猫も多いと思います。出産前から動画などで赤ちゃんの泣き声を聞かせてみたり、驚いてしまった時に隠れて落ち着ける場所をつくりました。うちの猫は赤ちゃんが泣き出すと別室に移動して、静かになったら戻ってくるスタイルでした。

赤ちゃんと猫を触れ合わせるタイミングとしては、新生児の頃は免疫も低いためなるべく避けてあげた方が安心かもしれません。生後3ヶ月くらいからが望ましいようです。うちの猫は警戒心が強く繊細な子なので、あえてこちらから赤ちゃんを近づけたりはせず、猫が興味を持ったタイミングで触れさせたりしました。赤ちゃんのにおいをかがせてあげると、においで覚えて慣れてくれることがあるようです。無理強いはせず、基本見守ってあげるのが良いと思います。

これは妊娠中のことになりますが、猫を飼っている妊婦さんで気になる方は多いのではないでしょうか。「トキソプラズマ症」です。

肉の生食からも感染しますが、猫の便からも感染する病気です。健康な人が感染しても無症状なことが多いですが、妊婦さんが初めて感染すると、流産の原因になってしまいます。

トキソプラズマは、猫がねずみや鳥などの肉を食べて感染します。なので、完全室内飼いの猫であればさほど心配しなくても良いといえます。猫が感染しても多くは無症状で、発症したとしても数日間の発熱やリンパ節の腫れ、下痢という程度なのでトキソプラズマ症だと気づかない場合も多いようです。保護猫などで、外で生活していたことがある猫だと可能性がありますが、感染源であるトキソプラズマの卵が便から排出されるのは「猫が初めて感染してから数週間ほど」の期間です。外猫を迎えたばかりの場合は、検査をしてみたほうが安心かもしれません。

完全室内飼いでも肉の生食で感染することもあるので、猫に生肉を与えるのは避けましょう。うちの猫は保護猫ですが、外にいたのは何年も前なので、特に検査はしていません。それでも念には念を入れて、トイレ掃除後の手洗いは徹底していました!パートナーにトイレ掃除をお任せするのも良いかと思います。


子どもと猫との生活は、大変なことはちょびっとで、癒され育児の休息になるような事ばかりでした。猫の力は偉大です!それを糧に飼い主さまとペットちゃんたちのお力になれるよう頑張っていきますので、これからまたよろしくお願いします!

この記事を書いた人

動物ケアスタッフ 新岡未結
動物ケアスタッフ 新岡未結
6年間ペットショップに勤めていましたが、動物看護に携わりたいと考えるようになり病院で働くことに。飼い主様の不安に寄り添い、少しでも安心して動物を預けていただけるよう努力していきます。

関連記事

  1. ペットの爪切ってますか?

  2. マダニ注意報!

  3. 動物介護とは・・・

  4. 動物の投薬難しいですよね…

  5. 転ばぬ先の…

  6. 秋の健康診断キャンペーン実施中

最近の記事

アーカイブ
PAGE TOP