こんにちは!
だいぶ暑い日も増えて来ましたね。
日中、特に暑い時間帯のお散歩は熱中症に気をつけて下さいね!
今回のアイキャッチ画像は、肛門の周りにできる肛門周囲腺腫というできものの画像です。
男の子で、去勢手術をしていないワンちゃんに注意が必要な病気について、今日はご紹介したいと思います。
6月14日、当院で手術を受けたレオちゃん。
肛門にできた腫瘍を切除する手術を行いました。
腫瘍からの出血もあり、だいぶ大きくなってきていました。
手術は無事終わり、同時に去勢手術を行いました。
というのも、この肛門周囲腺腫という病気、男性ホルモンが関わっていると言われており、去勢手術をしていない高齢のワンちゃんに多く見られるのです。
今回のレオちゃんの腫瘍は良性で、無事全てを摘出する事ができました。
他にも去勢手術をしてないワンちゃんの場合、精巣が腫瘍化してしまう精巣腫瘍という病気もみられます。
左右で睾丸の大きさが違うなどの症状が出た場合、注意が必要です。
肛門周囲腺腫や精巣腫瘍の場合、基本的には手術をして取り除く事になるのですが、多くの場合高齢になってからできる事が多く、麻酔のリスクが高くなってしまう可能性があります。
他にも男性ホルモンが関わる病気として、前立腺肥大などの病気もありますが、こういった病気も去勢手術をする事で予防する事ができます。
もちろん若いからといって麻酔のリスクがゼロになるわけではないですが、高齢で病気になってから手術をするよりははるかに安全に手術を行う事ができます。
当院では生後6ヵ月以上の月齢から去勢の手術をおすすめしています。
子供をとる予定のないワンちゃんは去勢手術を考えてみてはいかがでしょうか。
次回は未避妊のワンちゃんに注意が必要な病気をご紹介します。
この記事を書いた人
- 知らない環境では動物も飼い主様も不安な気持ちになる事も多いと思います。そんな不安な気持ちに寄り添い、安心して帰ってもらえるような看護を目指しています。飼い主様と動物が幸せに暮らしていくためのベストな方法を、いっしょに考えていきたいと思っています。
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