最近ナンプラーを買ったことで料理のレパートリーが増えた獣医師榮藤です。パクチーは苦手です。。
近年、北海道でも夏の気温が高くなる日が増えていますね。
人にとっては「少し暑いかな」と感じる程度の環境でも、体が小さく被毛の特徴も異なる小動物たちにとっては、大きな負担になることがあります。
特に哺乳類のエキゾチックアニマルは暑さや急な温度変化が苦手な動物たちです。体調不良を隠す習性もあるため、飼い主さんが異変に気づいた時には状態が悪化していることもあります。
中でも今回は代表的なげっ歯類、うさぎについてそれぞれの動物の適温を比較してみましょう。
★チンチラ
野生のチンチラはアンデス地方の高地の岩場に生息しています。この地域は気温がマイナスになることも多く、降雨量の少ない寒冷な乾燥地帯です。この過酷な環境に耐えるため、チンチラは保温性のある高密度の被毛をもっているのが特徴的です。
そのため、高温多湿に特に弱く、飼育下では熱中症への注意が必要です。具体的には環境温度が28℃以上、高湿度(50~60%以上)では熱中症に陥る危険性が高いとされています。
飼育下で本来の適温は10~20℃と考えられていますが、常に20℃以下を維持するような生活は現実的ではないでしょう。飼育時は50%以下の湿度であれば18~26℃でも適応できるという報告もありますので、まずは26℃以上の高温を避けるとともに特に風通しを良くすることで湿度を下げる意識をしましょう。
北海道でもチンチラ飼育にはエアコンが必須と言えますね。
★デグー
野生のデグーは亜熱帯気候の半乾燥地帯に生息します。夏は乾燥し気温が40℃まで上がり、冬は降水量が多く気温が0℃まで低下するような厳しい環境です。デグーは昼行性であり、温度などの環境変化に適応して個々が生活リズムを変化させます。
飼育下では20~25℃程度で人間が快適に過ごせる室温で概ね問題ないと考えられます。ただし30℃以上では熱中症の危険性もありますので注意しましょう。
★モルモット
モルモットの祖先は南米の山岳地帯に生息していたといわれています。愛玩用に改良されたモルモットは被毛の長さや密度、毛質にさまざまな特徴があります。
飼育下では18~25℃程度の室温で良いと考えられます。スキニーさんは体温調節が不得意なため、飼育温度には細心の注意が必要です。
★ハムスター
ハムスターはヨーロッパやアジアの乾燥地帯や半乾燥地帯に生息しています。
飼育下では20~25℃程度の室温で良いと考えられますが、急な温度変化に弱い一面もあるため、昼夜の気温差などには注意しましょう。
また野生下では一定条件下で冬眠をしたり休眠状態になったりする動物です。お部屋を寒くしすぎないようにも注意は必要です。
★ウサギ
飼育下では18~25℃程度の室温で良いと考えらえます。ウサギはストレスに敏感に反応します。環境温度の急激な変化も体調不良のきっかけとなりますので注意しましょう。また、高齢や幼齢、痩せているウサギは健康な成ウサギが耐えられる環境でも体調不良を起こすことがあります。その子にあった室温を心がげましょう。
夏場の室温には注意を払う方も増えてきました。しかし実は湿度管理にも注意が必要です。
エアコンや除湿機などを利用して快適な環境を整えてあげましょう。
そして夏に気をつけたいサインとして、以下のような変化が見られた場合は、暑さによる体調不良の可能性がありますので注意しましょう。
・食欲が落ちた
・元気がない、一か所から動かない
・呼吸がいつもと違う(浅く速い、胸やお腹がベコベコ動いて見える)
・体重が減っている
小動物は体調の変化が見た目では分かりにくいため、普段から食欲や体重、行動の変化をチェックすることが大切です。
暑い季節も、動物たちが快適に過ごせるよう温度・湿度管理を意識してあげましょう。
これから夏本番。“暑そうにしていないから大丈夫”ではなく、暑くなる前から環境を整えておくことが予防につながります。
診察ではペットさんそれぞれに対してのアドバイスも行うことが出来ます。お気軽にご相談ください!





